ドラマ 吉原炎上 観月ありさ ネタバレ~その1 | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

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ドラマネタバレです。

ドラマ 吉原炎上 観月ありさ ネタバレ~その1

吉原炎上は以前記事にした映画の方の吉原炎上 ネタバレ・あらすじ・感想・疑問という記事が、このブログではけっこう読んで頂いてる方です。
こっちは1987年公開の名取裕子主演の東映映画。

観月ありさが主演のこちらのドラマ版では、吉原という土地の詳しい解説から始まります。

その他に、映画とドラマで何が違うか?と言えば、
実在の人物が主役なので、大筋ではストーリー的な大きな違いはないと思われますが、年齢制限をかけられないテレビドラマの場合は、どうしても濡れ場の制限は控えめになります…ていうか、プロデューサーのテレビ朝日、田中芳之氏が「映画はヌードシーンもあったが、そのような描き方はしない。悲しい境遇でも強く生きる女性の姿を描くことで、現代の女性にも共感してもらえるドラマにしたかった」と制作方針を話しておられたそうです。

ドラマ 吉原炎上 観月ありさ  概要



2007年12月29日に放送されたテレビ朝日と東映制作の年末テレビドラマ。
テレビ朝日の開局以来50年続いた時代劇枠の終了後の今後は1年間で数本とした方向転換の第1弾。

監督:猪原達三
脚本:橋本綾
主演:観月ありさ

ドラマ 吉原炎上 キャスト


  • 観月ありさ 内田久野(若汐・紫)

  • 東幹久 大倉修一郎

  • 星野真里 浅井雪乃(白妙)

  • 国生さゆり 如月

  • 有森也実 左京

  • 井上和香 花里

  • 宮本真希 鶴尾

  • 林泰文 岡部勇吉

  • 笹野高史 鈴木幾松

  • 赤座美代子 内田梅

  • 宇梶剛士 本田貢

  • 島田順司 杉本正吉

  • 春田純一 柳沢正一

  • 山本龍二 田村英之進

  • 石倉英彦 本間治部

  • 浪花勇二 国造

  • クノ真季子 岡部美子

  • 山口佳奈子 花扇

  • 野村樹里 瀬川

  • 上地瞳 初音

  • 山口小夜 八ツ扇

  • 珠川真一 忠七

  • 広瀬謙 儀助

  • 中村裕一 助十

  • 園英子 九重

  • 藤真利子 お兼

  • 白川由美 赤倉スマ

  • 藤田まこと 赤倉鉄之助

  • 奈良岡朋子 ナレーション


ドラマ 吉原炎上 ネタバレ・あらすじ


1617年 …元和(げんな)3年3月。
江戸幕府は市内数か所に散在していた遊女屋を、葺屋 ( ふきや ) 町(現在の日本橋人形町)付近に、一か所に纏めた。

その辺りは当時、葦や※1茅(かや)などの植物が数多く茂っていたため「葦の原」が転じて「吉原」と言われたのである。
[※1ススキの事]
だが1657年の明暦の大火により吉原は山谷付近(現在の台東区千束)に移転した。
[山谷付近(現在の台東区千束)をもっと詳しく]

東西約350メートル。
南北約270メートル。
周囲をお歯黒ドブと呼ばれた堀に囲まれた約2万7百坪あまりの土地に数百件の遊郭がひしめき、
一万人あまりの人が暮らし、最盛期には3千人近い「花魁」と呼ばれた遊女たちを抱えていた吉原。
その吉原へ行くための道には、2つの呼び名があった。
1つは「男が通う極楽道。」
そしてもう1つは「女が売られる地獄道。」

明治40年4月。
女衒(ぜげん)の鈴木幾松(笹野高史 )の仲介により、売られて来た内田久野は、幾松に「あれが有名な吉原の大門だ。」と教わった。
そして、故郷から付き添って来た母と共に、その門をくぐって吉原に入った。

門をくぐってすぐの大通りは「中野町通りと言って吉原の目抜き通りだ。」と幾松が説明する。
季節は春たけなわで、そよぐ風が、程よい間隔を置いて植えられた満開の桜の花びらを散らしていた。
その美しさもさる事ながら、優しい桜の香りが鼻先をくすぐり、久野がこれから入る地獄のような世界とは裏腹な、安らいだ印象を齎していた。
桜はよそから持って来て、春の間だけ移植され、春が過ぎると、また元の地に戻される。
いわゆる吉原の顧客サービスの一環であった。

久野は所属する夕凪楼へ行き、店主に紹介された。
この時、幾松の説明により、
久野が売られて来た事情が、義理の父の借金のせいだとわかる。
母親は辛そうな顔をして、店主夫婦の前で小さくなっていた。
父親違いの弟や妹、そして母。
久野は家族のために身を売る決心をしたと言う。
店主の赤倉に「親孝行のいい娘さんだな、お母さん。」と、娘を褒められても、母は痛ましいギクシャクとした面持ちで、やるせな気に「はぁ…」と下を向いてしまう。
まるで冬場の弱った虫のようであった。
赤倉は、よく通る元気な声で「年季の6年なんぞ、アッと言う間に経っちまうよ、おっかさん!」と笑顔で告げた。

その後、店主の妻の赤倉スマが、やり手ババアのお兼を呼び、久野の事を一任した。

辛い想いで、故郷へと戻って行く母を見送ると、お兼がテキパキと、店の色々な事を説明してくれた。
それによると廓で女の世話をするのは全員が男だと言う。
洗濯、炊事、掃除など本来ならば女がやるような仕事まで、すべての雑用を、揃いのはっぴ姿の男たちがこなしていた。
花魁たちは〝部屋持ち”と、その他大勢の二通りがあり、売れっ子だけが自分の部屋を与えられ〝部屋持ち”と呼ばれる。
〝部屋持ち”には身の回りの世話を焼く※2新造がつく。
[※2 客をとるようになったばかりの若い遊女]
そして、別格なので※3張り見世に出る必要もない。
[※3 遊郭で、往来に面した店先に遊女が居並び、格子の内側から自分の姿を見せて客を待つ場所。]
こんな所↓(時代劇でちょいちょい見ますね。)
絵は葛飾北斎の娘のお栄の作品。







ドラマ 吉原炎上 観月ありさ ネタバレ~その2へ続く。

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