秀逸ホラー ネカマな男(世にも奇妙な物語)ネタバレ・あらすじ・感想 | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

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秀逸ホラー ネカマな男(世にも奇妙な物語)ネタバレ・あらすじ・感想

ネカマな男(世にも奇妙な物語)概要

『ネカマな男』は、2005年10月4日にフジテレビの「世にも奇妙な物語 秋の特別編」の中の1つとして放送された。

ネカマな男(世にも奇妙な物語)ネタバレ・あらすじ

半年前会社をリストラされ、再就職もままならず家で過ごしていた良一。
現在、無職と言うだけでも肩身が狭いが、
そこに加えて、ネットの株取引で作った借金を、妻に尻拭いをしてもらった過去もあり、今や夫婦仲は冷え切っていた。

今では妻一人の収入で食べさせてもらっていて、暇だという事もあり、気晴らしで女性のメル友を作ろうとしたが、募集をかけても誰からも返信は来ない。

そこで仕方なく、自分の妻の名前と立場を使い女性のメル友を募集してみたら、応募者が殺到。
その中から、若くて、容姿も(本人の自称ではあるが)理想と思える、みどりという女子大生を選んでメールのやり取りを始める。

みどりの文面に、妻とは対照的な優しさを感じて、良一は癒されてゆく。
そしてやがて、そんな、みどりの優しさをもってすれば、
自分が本当は男だとわかっても笑って許してくれるのではないかとご都合主義に考えた。
そこである日「気晴らしに一度、みどりちゃんと会ってトークしたいわ~」と妻のフリのままで誘う。

すると意外にも、みどりの方も「本当は僕は42歳の総一郎と言います。」と、いくつもの嘘を謝罪しつつ告白して来た。
それを読んで、みどりに可愛くて若い女子大生のイメージを描いていた良一は、自分の事を棚に上げて失望し「二度とメールをよこさないで!」ときつい断りのメールを出すと、それっきり何通メールが届こうがすべて削除して相手にしなかった。

すると、総一郎はストーカーに変貌し、今度は家に無言電話が掛かってきた。
妻の会社の方にも不審な無言電話があったと言い、妻の会社の周辺にまで、総一郎が出没しているらしい事がわかる。

良一は、不安がる妻に頼まれて、仕方なく残業帰りの妻を毎日、車で迎えに行くようになった。
すると、その様子を総一郎が何処かで隠れて見ていたらしく「旦那さんと仲がいいことを見せ付けるなんて残酷な…だったらこっちにも考えがあります。」と不穏な脅迫メールが届くようになる。

そんな時「二度ともうやらない。」と誓ったにも関わらず、妻に内緒で再び手を出したネット株の損失で新たに作った借金の取り立てで、サラ金から怖い人達が来て、良一を追い詰める。
そして「もし奥さんが死ねば、奥さんが所有している不動産はあなたのもの。借金なんて楽に返せる。なんだったら、その道のプロを紹介しましょうか?」と唆される。

そこまでは考えていなかったが、折しも、今、妻はネットストーカーに狙われており、PCのメーラにはその証拠も残っているのだ。
こういう状況で妻が死んだとしたなら、疑われるのはあのネットストーカー男だろう。
そんな悪知恵に心を支配されて、ついに良一は、サラ金業者に電話を掛け、殺し屋への依頼を申し出る。

そして、妻は殺されて、絶対に自分に疑いの目が向く筈はないと高を括っていた良一であった。

しかし、葬儀の後、PCを起動してみると、妻が殺害された前日に、ネットストーカー男からの最後のメールが届いており…そこには驚愕の真実が書かれていた。

ネカマな男(世にも奇妙な物語) 感想

これ、とっても良く出来ているホラーミステリーです。

最初は「ネカマ」という3文字を見て「あぁ、ネットあるある話だよね~」と軽い気持ちで観はじめたんですが、自分のイメージの世界の中だけでどんどんと作り上げてしまうPCの向こう側の人というネットならではの幻想を巧みに利用して、素晴らしく怪奇で悲しいオチをつけたものです。

正直言って、スティーブン・キングよりも上の発想の豊かさを感じました。