ドラマ ボルジア 欲望の系譜 ネタバレ・あらすじ(10話・11話)・感想 | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

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ドラマ ボルジア 欲望の系譜 概要・ネタバレ・あらすじ(7話・8話・9話)・感想の続き。

ドラマ ボルジア 欲望の系譜 ネタバレ・あらすじ(10話・11話)・感想


ドラマ ボルジア 欲望の系譜 第10話 「奇跡」
ロドリーゴとの駆け引きの後、建て前は使節でも実のところは捕虜としたチェーザレとジェームを連れて、ローマを去りナポリを目指すシャルル8世。
旅の途中、ジェームが体調を崩し亡くなってしまう。

一方、ローマでは、その頃、
マクシミリアン(神聖ローマ皇帝)の甥で幼いフェルディナンド王子が、ジュリアが産んだ娘ローラの代父として、
洗礼を執り行うために呼ばれていた。
王子は怖い大人に囲まれて半泣きで、叔父マクシミリアンの言葉を伝えた。
それによると、スイス、アルプスに駐屯中の皇帝の部隊がローマに間もなく着くとの事。
ローマ皇帝は本心からフランスに攻撃を仕掛ける度胸はないだろうが、このように軍隊を動かして、形だけでも「対フランス」の構えを見せてくれると、静観している他の国々を、こちら側に引き寄せるのに役立つ。

アルフォンソから便りが来たと浮かれるルクレツィア。

一方、ホアンの妻マリアは、夫の浮気とDVによりお腹の子を流産してしまうのではないかと怯えながら暮らしていた。
その事を知ったルクレツィアはホアンに反感を抱くと同時に、マリアをスペインへ逃がす計画を立てる。
その事を知らずともジュリアは、ルクレツィアの侍女に命じて、
常にボルジアの親子・兄妹たちが揉め事を起すように仕向ける。

ローラの洗礼式。
代母はロザリーナ・デッラ・ミランドラが務める。
代父はずっと泣きっぱなし。
あまりにもうるさいので、ロドリーゴは叔父の元へ帰せと命じた。
代父の泣き声につられてローラも泣く。

ジェームの死後、チューザレは脱走。
それも爆薬のテントを派手に爆破して、野営を火事にしフランス軍に損害を与えてから。
しかし、それでも尚、フランスの進軍は止まらず、
ロドリーゴはスペインの救援に望みを掛ける。

チューザレはローマに戻ると母の安否を確かめてから、
匿ってもらうため、
アレッサンドロ・ファルネーゼが統治するオルヴィエートへと向かった。

フランスがナポリへ入る頃、ピッコロ―ミニがベネチアの説得に成功したとの知らせがロドリーゴの元へ届く。
その直後、フランス軍の将軍イブ・ダルグレが、チューザレを引き渡せと言ってやってきた。
以前、ジュリアがさらわれた時に手厚くもてなしたという男だ。
チューザレの逃亡に加え、
この時既に、ロドリーゴがスペインに援軍を頼んでいる事がバレていたので、シャルル8世は激怒していた。
イブ・ダルグレは強い口調で「息子を引き渡すか?フランスと一戦交えるか?」と二択を迫ったが、
ロドリーゴもこの時はチューザレの行方を知らず、いつものようにノラリクラリとはぐらかした。
すると男は、ジュリアを捕虜にしていた時に体の関係を持った事を匂わせて「チューザレを見つけたら、同じように楽しませてもらう。」との捨て台詞を残して去った。

ロドリーゴは頭に血が上り、早速、ジュリアの部屋へ行くと「解放してもらうために体を使って取引したな!」と怒りまくる。
最早、ジュリアのどんな言い訳も通用せず、ロドリーゴ
は「すぐに永久に出て行くか、自らの罪を正せ!」と言う二つの選択肢を突き付けて彼女を追い出した。
それから数日後、イブ・ダルグレがサンタマリア宮にて何者かに睾丸を切り取られる事件が報告された時、
ロドリーゴはすぐに、それがジュリアの仕業であるとピーンと来て、彼女の部屋へ行ってみると、皿の上にナプキンで覆って、切り取られたそれがあった。
それはジュリアが自らの罪を正した(おとしまえをつけた)事としてロドリーゴは彼女を許した。

オルヴィエートへ到着したチューザレ。
アレッサンドロはまだ妻を迎えたばかりで熱々なので、チューザレは少々気を遣ったものの、
生きての久々の再会に二人は若者らしく、弾けた様子で抱き合って喜び合う。


フェルディナンド王(2世)から、進軍準備が整ったとの知らせが入る。
ただし進軍には、女王から、ローマからユダヤ人を一掃する事との条件が付けられていた。
ロドリーゴは、この条件に渋って「スペインがフランスを倒したら条件を飲む。」と後回しにしようとし、
後々、進軍か?ユダヤ人の排除か?
どちらが先かを論点にスペインとの交渉がいくぶん難航する。

ホアンにルクレツィアが、彼の妻マリアをスペインへ逃がした事がバレた。
獰猛な野獣のように怒りに任せてルクレツィアに襲いかかりベッドの上に妹を押し倒すホアン。
ルクレツィアはホアンの指に噛みついて逃れようとするが、男の力には抗えず、再び捻じ伏せられてしまう。
別れた夫のジョバンニがルクレツィアを恨んで、兄や父親とも身体を重ねていると噂を流しているとホアンは言う。
馬鹿なホアンは、一族の名誉を傷つけられて怒るべきところなのに、それを聞いて、妹への淫らな欲情をかきたてられていた。

そんなホアンに対して、軽蔑の念が湧きあがるルクレツィアは、彼を罵り続けた。
「身重の妻を虐待する卑怯者!変態ぶりは知っているわ。マリアが国に帰れば真相は王に知れる!教皇はどうするかしら?ボルジアにスペインの王位を!その夢をあたなが台無しにした。スペインはフランスに対する戦争からも撤退する。」
ここまで言われてホアンはルクレツィアの部屋から出て行った。
どうやらこの時に感じた脅威が、後の彼の妻殺しの動機となったようである。

ミラノも教皇の側へ付き、フランスが怒って再び、ローマを攻撃しに戻る前に、
ロドリーゴはジュリアとローラだけを連れてオルヴィエートへ避難する。
ルクレツィアやホアンを残した理由は、一族全員で移動すると逃亡に見えるので、そうではないと示すため。
ルクレツィアは、この時の父の言い草にかなり呆れる。
口では勇ましい事を言うが、なんだかんだと理由を付けて、身体はいつも敵に背を向けている。

馬車でロドリーゴらが去った直後、ホアンは「自分の行いを恥じている。おまえの愛を得るため、これからは日々努力する。」としおらしい様子で言った。

オルヴィエートでロドリーゴは、チューザレと再会。
ジュリアとローラをこの地に置くと、ロドリーゴは一泊だけして、チューザレと馬でペルージャへ向かう。

シャルル8世はロドリーゴの予想通りにローマへと舞い戻って来た。
だが、攻撃をするでもなく落ち着いて、ルクレツィアとホアンに対面する。
静かに「お前の父は何処だ?」とルクレツィアに尋ねるシャルルに、ルクレツィアは「知りません。」と答え、
何度、王が「言わないとおまえの兄を処刑するぞ。」と脅しても「知りません。」と繰り返した。
すると大笑いしながら部屋を出て行くシャルル8世。
通常なら、この後、拷問くらいはされるのが常であろうが、この王は別名「温厚王」と呼ばれる。
この後、シャルルは軍を引き連れて、ロドリーゴを探して、北へ向かった。

ロザリーナ・デッラ・ミランドラは、かなりふくよかな女性であったが婚約者がいて、ルクレツィアとは親しく、互いの恋人のノロケ話を聞かせ合う仲だった。
ホアンは、ロザリーナを何度となく見かけているが、これまで名前すら尋ねた事もなく、好みのタイプではなかった事は誰の目にも一目瞭然であった。
それなのに、ホアンは、この女性に手を出し、体の関係を結んでしまう。
ルクレツィアに身を正すと誓った翌日の出来事である。

ロザリーナの方は、相思相愛と語っていた婚約者がいたのでどういうつもりだったのかはわからないが、この事で彼女は婚約破棄となり、ルクレツィアの部屋の窓から身を投げて死ぬ。


ペルージャに到着したロドリーゴは、ここで、奇跡を起こすと噂の修道女の視察をする。
まだあどけなさの残る顔立ちのその修道女は、死んでいる赤ん坊を抱いて祭壇に祈りを捧げる。
神から何らかのエネルギーを受け取っているようで修道女がワナワナと震えだし数十秒後、赤ん坊は息を吹き返した。

ロドリーゴは、この聖女に自分の未来や、それ以外のいくつもの質問を立て続けに尋ねるが、
聖女は首を横に振り、答えないまま気を失ってしまう。
ロドリーゴは聖女の様子から
「私の未来が見え、それに怯えたに違いない。」と言う。

第一次イタリア戦争も大詰めに差し掛かり、フォルノーヴォの戦いで甚大な損害を被ったフランス軍は、惨敗を喫する。

ルクレツィアの恋人、アルフォンソがローマに戻る。
侍女からサント・スピリトの病院にいると聞いて、喜び勇んで駆けつけたルクレツィア。
ところが…行って見ると、彼は水銀浴で梅毒を治療中。
売春婦から梅毒をうつされたと、悪びれもせずに言って、ルクレツィアの顰蹙を買い、一瞬にしてフラれる。

チューザレとロドリーゴがローマに帰り着くと、支援したスペイン兵らは市民の歓待を受け、
ローマは勝利の祝賀ムードで沸き立っていた。

祝賀の夜、ルクレツィアは再び、父に修道院へ入りたいと頼むが、親子喧嘩になり「ローラがいるからお前は不要だ。」とまで言われたルクレツィアは顔色を変えて走り去る。
そして、その足で侍女のパンティシリアを連れて修道院へ逃げ込んでしまった。

ドラマ ボルジア 欲望の系譜 第11話 「神の怪物」
スペインの出兵により敗北したフランス軍はナポリから撤退。
空位となったナポリ王にホアンを推すロドリーゴと、
先王の弟、フェデリーゴ・ダラゴーナを押す枢機卿たちは対立。
誰も表立っては言わないが、先の戦で失敗続きの人望のないヘタレ息子を王に押すとは手前味噌も甚だしい。

フォルノーヴォの戦いで名を挙げたスペインのゴンサロ・フェルナンデス・デ・コルドバ将軍は、にわかに女達の注目の的となっていた。

修道院でシスター・ルチアの神の奇跡を目撃したルクレツィアは彼女に憧れ、ますます修道女への執着を深めていた。

ローラにメロメロのロドリーゴだったが、ルクレツィアの事も気掛かりでならない。
ロドリーゴのご機嫌を取ろうと、ジュリアが説得を申し出て修道院を訪ねて来た。
リアリストのジュリアの説得は全然通じず、白と黒で言えば今は、すっかり白モードのルクレツィアは、俗世の欲得に塗れた生活を嫌い純潔一路。
天職を見つけたとまで言う。
実のところは、この顛末は、ロドリーゴに、ローラだけを大切にして欲しいジュリアの思うツボ。
そんな計算は胸の内に秘めたまま「あなたがそれで幸せならば、私も幸せよ。」とルクレツィアを抱き締める偽善ぶり。

その頃、ホアンはユダヤ人の売春婦を抱いていた。
故に彼は、スペインからの使徒を迎える大切な行事に、この日も一人だけ欠席。

ドン・ディエゴ・ロペス・デ・ハロ大使と共にやって来たスペイン軍最高司令官の噂のゴンサロ・フェルナンデス・デ・コルドバ将軍はストレートミディアムのセンター分けのヘアスタイルで凛々しい面立ち。
先の戦でホアンに身代金を拒絶されて、別人に助けられたウルビーノ公ダ・モンテ・フェルトロも来た。
今回の戦でウルビーノは、副官としてコルドバ将軍の補佐役をよく務めた。
「2人はフランスを破りローマの平和を回復させた。」と感謝の言葉を述べるロドリーゴ。
ロドリーゴがマリノにいる残党を一掃して欲しいと頼むと「約束のユダヤ人の一掃はどうなったのか?」と聞き返すウルビーノ。
コルドバ将軍も、ユダヤ人の一掃が先だと譲らない。

ロドリーゴは、本題から逸れて、コルドバ将軍の傍らにいた少年兵に話し掛ける。
名前を尋ねると、たまたま亡くなった自分の兄と長男と同じペドロ(ペドロ・カルデス)で、容姿も含めて大変気に入った様子で、ルクレツィアを呼び戻す手駒に使おうと思いつく。


ロドリーゴの使いでペドロ・カルデスが修道院のルクレツィアを訪ねるようになった。
最初は頑なに心を開かず、取り付く島もなかった。
ルクレツィアについて修道院へ入っていたパンティシリアは、ペドロ・カルデスを見た後、うっとりした眼差しで「印象的な方♡」と呟いてしまって、信仰に関係ない事に気を取られるのならば出て行けと、ルクレツィアに修道院を追い出されてしまう。
侍女のパンティシリアがジュリアの元へ戻ると、ジュリアからは「修道院へ戻って!」と命令されるが、ルクレツィアも頑なので受け入れられそうにもない。
板挟みに戸惑っていると「役立たずならば、船に乗せて娼婦を求めている開拓地へ送ってやる。」と言われて泣きながら逃げ出した。
その後、彼女は、ヴァノッツァ・カタネイの家へ飛び込んで「娼婦になりたくない」と泣きつく。

ロドリーゴに「ルクレツィアの友人になって欲しい」と言われていたペドロ・カルデスは、二度目に訪れた時に「口下手ですが、静かに話を聞く友人にはなれる。」と誠実にルクレツィアに語り掛けた。

当時、土地を持てず、商いを行う事で税金を納めていたユダヤ人を税収入が減るのが惜しくて追放したくないロドリーゴ。
そのくせ、ろくでなしのホアンをナポリ王にする事はまだ諦めていない。
(キリスト教徒でない事や、間違った言い伝えで当時ユダヤ人は偏見と差別の対象であった。)
「ローマに利益をもたらし納得出来る戦略です。」と言ってホアンが思いついたのが、ユダヤ人に全員、洗礼を受けさせてキリスト教徒にすればいいというものだったが、信仰とは、そんな服を着替えるような簡単なものではない。

ナポリ王になるためには魂を清めなければ…と、ロドリーゴに告解を命じられたホアン。
先日、発掘されたドムス・アウレア(黄金宮殿)の影響でホアンは皇帝ネロのようなファッションを気取って告解にやって来た。
ホアンをからかおうとチューザレは担当のヤコポ師の声マネをしてホアンの罪を聞き出した。
そして聞いた。
長兄ペドロ・ルイスを彼が、イスラム教徒の仕業に見せかけて殺した事を。
そして口封じのために、雇った実行犯も殺害したと。
この時ホアンは「二度と兄弟殺しはしない。」とも言ったが、この言葉は数日後、たやすく覆される事となる。
贖えば許される。
父親に話す事が贖いになるとチューザレがヤコポ師の口真似で言うも、ホアンが出来ないと答えるので
チューザレが「では神の愛はない。」と告げた。
それに対するホアンの言葉が事もあろうに「ファッキュー!」
ついに頭に来たチューザレは「ファッキュー!」と同じ言葉を繰り返したので、老師ヤコポであろうはずもないと気付き、ホアンは扉を開けて中にいる人物を確認した。
チューザレだったとわかると、ホアンは笑い出し「とっくに知っていた。知った上で悪ふざけをしただけだ。本当の事ではない。」と誤魔化そうとしたが、
最早、チューザレは信じなかった。
ちょうど侍女が母の家に飛び込んでいた時に、彼もまた
母を訪ね、ホアンがペドロ・ルイスを殺した事を母に告げている。
ヴァノッツァは、にわかには信じがたい様子であったが「もし真実ならばホアンに死を。」と俯いて言った。


ホアンの態度の傲慢さゆえに、ドン・ディエゴ・ロペス・デ・ハロもスペインの兵士をホアンが率いる教皇軍に組み入れる事に難色を示す。
とは言え、ウルビーノ公が捕虜になった際、救助もせず、それに対する謝罪もなかった事を、本人が悔いてキチンと謝罪するならば前向きに考えようと譲歩する。
ロドリーゴは「怒っているから攻撃しないのか?!」と若干逆切れぎみに言った。
とは言え、謝罪一つで協力が望めるならばお安いものだ。
ロドリーゴはホアンの謝罪を約束し、マリノへの進軍協力を勝ち取る心づもり。

ホアンは馴染みのユダヤ人娼婦に、洗礼式の費用を与えたが、彼女に改宗の意思はなく、洗礼式の当日、しかも自分の洗礼の時、彼女は派手にキリスト教を拒否し、自身の信仰の神の御言葉を唱え続けた。
それを見て激怒したホアンは、彼女を門の外へ引っ張り出すと拳で激しく何度も殴り続けた。
それでも彼女は自らの神の信仰の言葉を唱え続けた。


ペドロ・ルイス殺しがチューザレにバレた事で、ホアンは報復で殺される前に、チューザレを殺そうと思い部下の仮面の男にチューザレ殺しを命じる。

ジュリアの心の内なる企みに気付いたヴァノッツァ・カタネイは、彼女を警戒し対立を深める。

この日の深夜、ホアンの家来の仮面の男がチューザレの住まいを訪れた。
警戒するチューザレは、すぐさま剣を抜き、彼に向き合い構えた。
すると彼は意外にも、ホアンからの暗殺命令を打ち明け、自分はホアンではなく、あなたに忠誠を誓いたいと話した。
仮面越しにチューザレが君臨する未来が見えたとも話す。
その忠誠心が半信半疑のチューザレ。

一方、その頃、ロドリーゴに「ウルビーノ公に謝れ。」と言われて「なぜ?」と未だ状況を把握しないホアン。今でもホアンは身代金を払わなかった事は、正しい判断との主張を曲げない。
ロドリーゴは「残党狩りに将軍と彼の兵が必要だからだ。それに将軍の支援なしにおまえはナポリ王になれない。」と、改めてホアンの欲を刺激するような言い方をしてみせた。
それでようやく自らの欲望のためにホアンは謝罪する事を選択した。
心にもない謝罪なので到底、言葉は滑らかではなかったが、とにかくウルビーノ公がホアンから「I'm sorry」の一言が聞けた事で、ようやく
ロドリーゴはスペイン軍の協力を得られる事になった。

マリノでの出兵にホアンも加わり、残党を全滅させると、
マルコアントニオ・コロンナは囚われて、首に鎖を付けてローマまで連れて来られた。
そして地下牢に繋がれた。
彼はその後、牢に食事を運んできた仮面の男(ミケロット)によって刺殺される。

この時、ホアン宛てにスペイン王室から手紙が届き、ホアンが待ち望んだ知らせかと思い開封してみると、むしろ苦情を兼ねたマリーア・エンリケスの死の知らせであった。
けれど彼女が船の上で産んだ男子の双子は健在だと言う。
ホアンは、マリーアの死をすべでルクレツィアのせいにして、修道院へ怒鳴り込んで来て、ルクレツィアを罵倒する。
ショックを受けたルクレツィアはシスター・ルチアに導きを求める。
しかし軽々しく聖痕を求めたために、甘やかされて育った欲しがりっ娘に過ぎないと悟られ拒絶される。
更に聖痕は信仰への褒美ではなく災いだと言い聞かされる。
そして最後に「あなたは、ここにいるべき人ではない。」とまで言われて失望した。

アレッサンドロ・ファルネーゼは妻のお腹に子を授かり、親友の慶事を自分の事のように喜ぶチューザレ。


三度目はルクレツィアの方からペドロ・カルデスを呼んだ。
シスター・ルチアに修道女としての自分を全否定された時からルクレツィアの心は元の場所へ振り戻っていたのかもしれない。
祭壇の前で、ルクレツィアはペドロ・カルデスを隣に座らせると神の声を探し求めたが見つからなかったと語った。ペドロ・カルデスは、自分なりの言葉で体験を交えて、それを慰めた。
いずれにせよ、この時、ペドロ・カルデスは既にルクレツィアの話し相手として受け入れられていた。
それは彼女が俗世に戻る事をも意味していた。
「ルクレツィアの友人になれ。」とロドリーゴに命じられたと話すペドロ・カルデスをじっと見つめ続け、
左手の指の背で頬を撫でた。
そして彼の顔を自分の方に向かせると突然の接吻。
「恋人になって。」と言い、服を脱ぎ始めた。
「ここで?!」ペドロ・カルデスは驚いたが、すぐに応じて自身も脱ぎ、祭壇の前で神に見せつける形での愛の交わりが始まる。
しかも前戯なしでいきなり。

こうしてルクレツィアは俗世こと教皇のお膝元へ戻り、
ペドロ・カルデスは教皇に褒められ、
ジュリアは心の中で「チッ!」と思う。

母の経営する酒場で、チューザレは、元の恋人を見つける。後を付けると、母からあてがわれたと思われる自室に、赤ん坊と暮らしていた。
アレッサンドロが助けたので、自分の息子がまだ生きていたと知ったチューザレ。
そして彼女はチューザレと、やり直す気はなく既に新しい男がいると知って激怒するチューザレ。
チューザレの怒りはアレッサンドロへ向かい、ドムス・アウレア(黄金宮殿)へ、アレッサンドロを呼び出すと、もう少しで殺しそうになる。
だが、命を奪う事だけは思いとどまったが、何度も蹴りつけた上で友人関係の解消を宣言して、チューザレは立ち去った。

未だに、ホアンがナポリの王になれると信じていたロドリーゴに「ナポリの民が承知しないので無理です。ベネチア首長、ミラノの公爵たち、更にはスペイン王までもが、フェデリーゴ・ダラゴーナを承認しています。」との報告があり、ようやくロドリーゴは諦めて、現実を受け入れた。
だが、まだナポリとの縁故を強固にしておこうとの意欲は衰えず「妻を亡くしたホアンにカルロット・ダラゴーナ(前ナポリ王の娘)との縁組を。」と提案。

ドラマ ボルジア 欲望の系譜 登場人物

ボルジア家★ローマ
●ロドリーゴ・ボルジア…別名、アレクサンデル6世(ローマ教皇)
スペイン・バレンシアのシャティヴァ出身。
 本名はロデリク・ランソル(Roderic Lanzol)であったが、母方の伯父であるカリストゥス3世の教皇就任に伴って、母方の苗字であるボルハ(ボルジャ、Borja)に変更。
 ロドリーゴ・ボルジア(Rodrigo Borgia)とは、この名のイタリア読み。
金と色に塗れ、複数名の愛人を持っている。
ワイロの力で教皇位を得る。

●ヴァノッツァ・カタネイ…ロドリーゴ・ボルジアの愛人で、ホアン・チェーザレ・ルクレツィアらの母。

●チェーザレ・ボルジア…ロドリーゴ・ボルジアとヴァノッツァ・カタネイの間に出来た次男。

●ホアン・ボルジア…チェーザレの兄。

●ルクレツィア・ボルジア…チェーザレの妹。

●ペトロ・ルイス・ボルジア…チェーザレの兄。
(1話冒頭で既に死が報告され、俳優はおらず顔も不明。)

●ジュリア・ファルネーゼ…ロドリーゴの現愛人。
●アレッサンドロ・ファルネーゼ…ジュリアの兄でチューザレの親友。

●アドリアーナ・デル・ミラ…ボルジア家の親戚筋でオルシーノの母。
(オルシーノの逃亡を助けた罪でローマを追放になる。)

オルシーニ家★ローマ
●ヴィルジニオ・オルシーニ…教皇軍の総司令官。
●ジャンヴァティスタ・オルシーニ…枢機卿。
●オルシーノ・オルシーニ…ジュリア・ファルネーゼの夫でアドリア―ナの息子。

コロンナ家★ローマ
●ファブリツィオ・コロンナ…教皇庁長官。
●マルコアントニオ・コロンナ…ファブリツィオの甥。
●ジョバンニ・コロンナ…枢機卿でファブリツィオの弟。

メディチ家★フィレンツェ
●ロレンツォ・デ・メディチ…フィレンツェの有力者。
(ルネサンス期におけるメディチ家最盛時の当主。)
●ジョバンニ・デ・メディチ…ロレンツォの息子。

ローヴェレ家★ジェノヴァ
●ジュリアーノ・デッラ・ローヴェレ…枢機卿でロドリーゴの宿敵。

《前教皇家★ジェノヴァ
●ジョヴァンニ・バッティスタ・チーボ(インノケンティウス8世)

スフォルツァ家★ミラノ
●アスカーニオ・スフォルツァ…枢機卿/ミラノの有力者の弟。
●ジョバンニ・スフォルツァ…アスカーニオのいとこ。

カラファ家★ナポリ
●オリヴィエロ・カラファ

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ボルジアの兄妹の婚姻家

ナポリ王家》
●フェルディナンド1世(フェルディナンド・ダラゴーナ)…ナポリ王
●アルフォンソ2世・(アルフォンソ・ダラゴーナ)…フェルディナンド1世の息子で世継ぎ。
●サンチャ・ダラゴーナ…アルフォンソ2世の庶子の娘でアレクサンデル6世の末子ホフレ・ボルジアの妻。
●アルフォンソ・ド・アラゴン…サンチャの弟で、ルクレツィア・ボルジアの二度目の夫(二年の後に暗殺。)
●マリーア・エンリケス…フェルディナンド・ダラゴーナ母方の従妹(後にホアンに暗殺される?)

スペイン王家》
●イサベル1世・デ・トラスタマラ…15世紀~16世紀のスペイン王女でありながら、フェルディナンド2世(アラゴン王。カスティーリャ王)の妻。

《スフォルツァ家★ミラノ》
上記のスフォルツァ家のアスカーニオ・スフォルツァ枢機卿のいとこの●ジョヴァンニ・スフォルツァ…ルクレツィアの最初の夫(離婚)

デステ家★フェラーラ
●アルフォンソ・デステ(アルフォンソ1世)…ルクレツィアの3人目の夫。スビアーコ生まれでフェラーラ公。
●イザベラ・ペアトリーチェ…アルフォンソの姉

ドラマ ボルジア 欲望の系譜 10話・11話の感想

ソロバンずくのジュリアも強かな女だけど…まぁ悪女としては、よくいるタイプかな?
それよりも、純潔か俗世の穢れに身を落としてかの二択しかないルクレツィアの変わり身の早さが個性的で面白い。

ホアンはどこまでも性根の腐ったゲスの極み。
それに頭が悪くって、王様になりたいくせに、それに必要な処世術を知らず、どんだけ出来の悪い息子やねん~!と思うけど、ロドリーゴの溺愛ぶりは底なしのようで、
出来の悪い子ほど親は可愛いとはこの事か?ww

11話の終わりでチューザレが、とうとう、好青年の仮面を脱ぎ捨てて、悪魔の顔を覗かせて来ましたわ~。
殺めてしまったと、あれだけ苦にしていた我が子の命を助けてもらったのに、
感謝するどころか怒り狂うのか謎だよね。



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