映画 時間回廊の殺人 公式サイト
映画 時間回廊の殺人 ネタバレ・あらすじ・感想
映画 時間回廊の殺人 概要
2017年公開の韓国映画。
監督:イム・デウン
脚本: チャン・ジェヒョン
主演:キム・ユンジン(LOSTにも出てました♪)
ジャンル:ミステリー・スリラー
映画 時間回廊の殺人 ネタバレ・あらすじ
それは、この古い家に染み付いた祟りなのか?
1992年11月11日。
ウィルン洞34番地に建つ古い家で起こった殺人事件。
夫と息子殺害の容疑で逮捕された妻(ミヒ)。
ミヒには身に覚えのない殺人であった。
しかし凶器からはミヒの指紋しか検出されず…。
一方、息子の遺体の方は見つからぬままで、懲役30年が求刑された。
その25年後。仮釈放されたミヒは、息子を探すため、再び家へと戻る。
25年間、人の手の入らなかった家は埃だらけだったが、
ミヒは、あの時、この家で消えた息子を待ち続けた。
そんなミヒを、受刑者のケアをしているチェ神父が訪ねて来た。
チェ神父には25年前、この家で何が起こったのかを、どうしても知りたい理由があった。
ミヒもわからないと言うこの家の謎を解き明かすために、チェ神父は、25年前の事件を調べる。
すると、更にその25年前にも…そのまた25年前にも、
ここで家族が失踪していた。
この家にまつわる因縁の全貌の輪郭が浮かび上がったと思われた頃、
また、事件からきっちり25年後の同じ日が巡ってこようとしていた。
必ず誰かが失踪してしまう曰くつきの、その日が。
チェ神父は、ミヒの身を心配し、それまでに家を出るように警告するが、必ず息子を探し出す決意のミヒは、家に住み続けた。
そしてその運命の日、25年前の犯人も含めて、すべての謎が解き明かされる。
映画 時間回廊の殺人 感想
伏線が一つ残らず綺麗に回収された、なかなか完成度の高いミステリー。
ただ、ラスト近くで登場する老人が、ミヒと再会するのを75年待っていたと言う部分だけが「ん?25年待てば再会出来た筈なのになんで?」という疑問は残った。
25年目と50年目に再会出来なかった理由がわかれば完璧だったのに、そこは少し残念だった。
タイトルに時間という言葉が入っているように、確かに、時間は関係あるんだけど、かと言ってSFではなく、オカルトに近い。
オカルトに近いと言っても、死者の声を聞くとかいう霊媒の類いの話ではなく、
家自体が空間と時間のよじれた霊的な媒体という扱い。
面白いな~と思ったのは、
この家を建てたのが日本から来た陰陽師で、道教や仏教の類いから派生した職業の者であるのに対し、
家の謎を解き明かすのがキリスト教を信仰する牧師であるという事。
(主人公のミヒも、元々は敬虔なクリスチャン。)
これ、宗教の競演ですよね?
(呪い=日本VS抗い=韓国みたいな暗喩もあるのかどうかは謎ぉ~)
この映画をタイムリープものと捉えてる人もいる事が少し意外だった。
タイムリープの意味は直訳すると「時間跳躍」
誰かに再会するために、ひたすら過ぎ行く時間に身を任せ待ってた人はいたが、「時間跳躍」する人は登場しない。
なぜ、タイムリープという解釈になったのだろうか?
時間が混線し交差して過去の人と鉢合わせした現象を、タイムリープしたと受け止めたのだろうか?
最後は、ミヒの選択…無償の母の愛に泣かされます。
母になった事のある人であれば皆、子を想う母の気持ちは同じだと思います。
「果たして自分の愛情はミヒと比べて負けていないだろうか?」胸に問いながら観てしまいました。
あなたは如何でしょう?
(この記事を読んで下さった方が男性だった場合はごめんなさい)
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