韓国ドラマ『美男<イケメン>ラーメン店』ネタバレ少々と全16話視終った感想~脚本も演出も酷い | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

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韓国ドラマ

『美男<イケメン>ラーメン店』ネタバレ少々と全16話視終った感想~脚本も演出も酷かった



韓国ドラマ 美男<イケメン>ラーメン店 概要



2011年放送の韓国ドラマ。
プロデューサー:ピョ・ミンス
脚本:ユン・ナンジュン
演出:チョン・ジョンファ
ジャンル:ラブコメ

韓国ドラマ 美男<イケメン>ラーメン店 ネタバレ・あらすじ



美男<イケメン>ラーメン店 第1話
ヤン・ウンビ(イ・チョンア)25歳…クリスマスケーキと呼ばれる年齢。
かつてバレーボールに青春を燃やしていたが、今は就職浪人な上に軍隊帰りの彼氏にもフラれて人生に焦るウンビ。
今は、針の穴のような狭い難関を突破しての教師就任を狙い、日夜頑張るウンビだったが、
そんなウンビが偶然に、街中の予備校の女子トイレで出会ったのが、アメリカからの留学帰りの超イケメン・チス(チョン・イル)。
突然の、臭くて狭い場所での出会い。
チスは韓国でも指折りの大企業、チャソンの御曹司だったが、
勝手に留学先から引き揚げてきたがために、父親が放った側近たちに追われて、そこへと駆け込んできたのだった。

最初は変態野郎だと思ったウンビだったが、赤子の手を捻るように、チスのイケメン光線と口先の口説きテクに落ちてしまう。
直前に聞いていたタロット占いで出たカードの話も手伝い、チスに運命を感じるウンビ。

チャソン高校での教育実習への初登校の日、ウンビはチャソン高校に復学する予定のチスに再会し、ブレザー姿の彼を社会人と勘違いする。
(チャソン高校は、大会社チャソンによって運営される私立高校であった。)
そして更にチスを、大企業勤務の完全無欠な年上の男と誤解したウンビは、
後輩のアドバイスを思い出し、取りあえず「私と付き合わない?」とクールに告白してみた。
ところがその後、チスが教育実習先の高校生であると知り、赤っ恥の思いを噛みしめる。
…と、ここまでが第1話のあらすじ。

美男<イケメン>ラーメン店 第2話~最終話
チャソン高校の近隣でラーメン店を経営していたウンビの父が死去。

日本から来たイケメン・ガンヒョク(イ・ギウ)がウンビの前に現れる。
ガンヒョクは、日本でウンビの父と、ウンビを嫁にもらいラーメン店を継ぐという約束をしていた。
だから、ウンビを一方的に妻と呼び、ラーメン店に住み始める。
なんだかんだの訳ありで、ガンチョク指導の元、ラーメン店で働く事になったチス・バウル(パク・ミヌ)・ヒョヌ(チョ・ユヌ)・ウンビの4人。
その名もイケメンラーメン店と改名し、華やかに新装開店した。
チスは、この頃、最早ウンビの事が気になって仕方なくて、ずっと付き纏っていた。
それは、プライドを傷つけられた腹立たしさからだと思い込んでいたが、そうではなくて、恋心なのだという自分の気持ちに少しずつ気付いていく。
ガンヒョクとチスという2人のイケメンから愛されて、しかもやがてガンヒョクとチスは種違いの兄弟であったという事が発覚し、
ウンビの恋は混迷してゆく。

チスとウンビの交際に反対するチスの父、チャ・オクギュン(チュ・ヒョン)の意向によって、
ラーメン店を都市開発のための立ち退きエリアから除外する事を条件に引き離されてしまうチスとウンビだった。

けれども、やっぱり、いかなる理由があっても、2人はお互いなしでは生きてゆけず、すべてを捨てて、互いを求めて駆け出す2人。
こうして、イケメンラーメン店は潰れガンヒョクも去った。

それから1年後、ウンビはチスの帰りを待ちつつ、また教職員採用試験に備えて勉強に励む日々を送っていた。
クリスマスの夜に、ウンビの前に、なぜか軍隊にいるはずのチスが現れて、二人は歩道橋の上でロマンチックな抱擁を交わす。


韓国ドラマ 美男<イケメン>ラーメン店 感想



韓国ドラマで定番のセレブと庶民の格差恋愛という題材である。
それは別にいいとして、
胸キュンなラブコメディと言うわりには、シモネタが多過ぎる。
(ここで言うシモネタとはエロな方ではなく糞尿関連だけど。)
冒頭での出会いの場所がウンビが用を足した後でのトイレ。
ウンビの持病が便秘で、ガンヒョクは密かに、それを気に掛けていてくれていて、
いいムードかとウンビが思っていたら、そうじゃなくて、オチのように差し出される便秘薬。
コメディは好きなんだけど、シモネタ以外の要素で楽しませる手腕に欠けているのではないだろうか?
最終回でまでも、トイレが詰まってラバーカップで吸いだしている最中に、
チスがアメリカに行くと知り、ラバーカップを手に持ったまま、チスを求めて走り出して行くって、あまりにもわざとらしくて、
面白いと言うよりも汚らしい。


次に言いたいのは、このドラマは第1話から設定に数々の無理がある。

ひとつ目の無理は、あまりに老けた人達が高校生という設定。

普通、ブレザー姿の高校生を、スーツ姿の社会人と見間違う事なんて、まずないだろうと思われるのだが、
高校生を演じるキャストの人が、誰一人として高校生には見えないほどに、ひねていて、
その中でも最も不自然に感じたのが女子高生ユン・ソイ役のホス。
彼女は子供が2人ほどいる奥様役の方がふさわしいと思えるくらい成熟した顔立ちと体つきをしている。
そんなだから、女子高生の制服がコスプレにしか見えない。
子供の頃にやっていたドリフのコントならいざ知らず、ラブの要素が入るドラマで、これでは、
とてもじゃないが作り物感がハンパなく、感情移入するのは無理だった。
マドンナ役をするほど綺麗な人ではないというのも少々難点に感じた。

二つ目は、チスが、全くもって好みのタイプじゃないと言いながら、ウンビにだんだん惹かれて行く心理が、視聴者にはどうもよくわからないという部分。
このあたりもう少しわかりやすくして欲しかった。
例えば『ごめん、愛してる』なんかだと、主人公の背景を前もって描く事で、彼の心理が手に取るように、よくわかるのだが、
このドラマでは、御曹司チスの背景が今一つしっかりと描き切れてなかったのが、恋する心理が見えてこない原因の一つなのだろうか?

三つ目以降の無理は、ヒョヌが借金取りに追われているとか、
ラーメン店が潰れて、ウンビは今後、どうやって生計を立てて行くのか?とか、
軍隊へ行った筈のチスが、何事もなかったようにどうやってウンビの前に再び現れたのかの説明がないとか、
数々の大きな問題が未解決のままで放置されている事。
このようにして迎えた「とにかく好きなんだから、それでいいじゃん♡」という諸問題丸投げのいい加減な最終回だった。

これでは…あまりにも、お粗末な脚本と演出じゃないのか?