映画 ジェニーの肖像 ネタバレ・あらすじ・感想とジェニー地縛霊説 | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画のネタバレ・あらすじ・キャストを最終回までや日本、韓国、中国、米国の映画・ドラマから面白いものを選んでネタバレ・あらすじ・感想を書いています。 

洋画のご紹介です。

映画 ジェニーの肖像 ネタバレ・あらすじ・感想

映画 ジェニーの肖像 概要



1948年公開の映画。
監督:ウィリアム・ディターレ
原作:ロバート・ネイサン
主演:ジェニファー・ジョーンズ&ジョゼフ・コットン
ジャンル:ラブファンタジー

★水野英子さんの漫画『セシリア』は完全に、この『ジェニーの肖像』を漫画化したものであるが、登場人物の名前を変えている。また下宿屋のおばさんは、この映画に出て来るおばさんよりもキツイ。
あ~でも、25ドルでジェニーのスケッチが売れるところは、まるで同じです。


映画 ジェニーの肖像 ネタバレ・あらすじ



1934年の冬の日。
ニューヨークに住む貧しい画家エブン・アダムスは、残り雪も寒々しいセントラルパークで一人の少女に出会う。

少女はジェニー・アップルトンと名乗り、両親はハマースタイン劇場で綱渡りをしていると話した。
だが、それは昔に取り壊されて、今はもうない劇場である事をアダムスは知っていた。
少女はアダムスの絵を見せて欲しいと頼み、ケープ・コッドの海の絵を見て「ここに灯台があるはずよ。波が高くて怖いわ。」と言った。
「ランズエンド灯台。」と、灯台の名も正確に言い当てる。

アダムスは妙に思ったが、ジェニーがその絵を嫌うのでアダムスが「だから絵が売れないんだな。」と卑下して言うと、
ジェニーは「風景ではなく人物を描いたら?」と提案した。

ドイツの現皇帝がカイゼル( 1859年1月27日~1941年6月)と言ったり、ジェニーの話はどれもこれも昔の話ばかりで着ている洋服も古風であった。
それから彼女は不思議な歌を歌い出す。

私が何処から来たのか誰も知らない

私の行く所へ

すべてが動き出す

風が吹き 海が流れても

誰も気付かない

私が何処へ行くのかも誰も知らない


そして「願い事ゲームよ。」と言うと、目を瞑って3度回り
「私が大きくなるまで待ってくれますように。」と言った。
それから「おしゃべりし過ぎちゃった。さよなら。」と告げて、街灯のある方へ小走りに駆けて行ったが、アダムスが忘れ物のスカーフを届けようとして振り向いているうちに、その姿は消えていた。

この頃のアダムスは作品が全く認められない不安から少し投げやりになっていたのだが、
それ以来、アダムスはジェニーの事が気にかかり、心の中に残る彼女の印象をスケッチに描いてみた。
そのスケッチを、以前に、花の絵を気に入って買い取ってくれたスピニーという熟年女性が営む画廊へ持ち込むと、今度は、それを見た共同経営者のマシューが大いに気に入り、25ドルという高値で買い取ってくれた。
それからと言うものスピニーさんとも親しくなり、運が向いて来たと前向きになるアダムス。
しかしながらジェニーの存在は、なかなか誰にも信じてもらう事が出来ず、自分の絵の才能にも未だ確信が持てないでいた。

ジェニーとの再会はセントラルパークのスケートリンクでだった。
ほんの数日ぶりなのに、彼女はずいぶんと成長したかのように見えた。
2人で一緒にスケートを楽しんだ和やかで素敵なひととき。
この時、アダムスはジェニーの忘れ物のスカーフを渡そうとしたが、ジェニーは
「あなたが持っていて。急いで大人になるから。」と言ってそれを返した。
アダムスが、ジェニーの絵が売れた事と、肖像画を描けと勧められた事を話すと、ジェニーは自分を描いて欲しがった。
アダムスがそれを承諾するとジェニーは、無邪気にはしゃいで大喜びした。
この時、親友がセシリという娘からエミリーという子に変わっている事をアダムスは知った。
それは、ここ数日でジェニーの時の流れが3年以上であった事を示していた。
この後、アダムスはジェニーにホットチョコレートをごちそうした。

それ以降もジェニーはアダムスの前に定期的に現れ、そのたびに大きくなっていたが、いつも、いつの間にかいなくなってしまうので、
アダムスは肖像画が、なかなか描けないでいた。

ジェニーは会う度に大人の女性に近づいていて、両親の事故死という辛い出来事に遭った日には、アダムスの前で、さめざめと泣いた。
やがてジェニーの肖像が完成し、マシューが「時を超越した女性の魅力を描き出した。」と大絶賛したこの絵は、後に美術館に飾られる事となる。
スピニーは、この絵をグレート・ピクチャーと称賛した。

その頃、ジェニーは修道院に隣接する大学を卒業した。
アダムスの前に姿を現したジェニーは卒業を告げると、もう少しだけ結婚を待って欲しいと話した。
ニューイングランドにいる叔母さんが病気で、ひと夏だけその療養に付き添うのだと言う。
ジェニーは「後、数か月の辛抱よ。」と言うが、アダムスは言い知れぬ不安を感じた。
時間という名の隔たりに恐怖を感じたのだ。
けれどジェニーは「今は二人の間に掛ける橋がある。」と言う。
ロマンテックな夜が明け、2人は橋の上から、ニューヨークの夜明けを並んで眺めた。

けれど、それから3ヶ月経ってもジェニーは帰っては来なかった。
アダムスはジェニーが「大好きなの。」と話していたシスターに会いに行き、ジェニーはもう遠い昔に高波に飲まれて亡くなっている事を知る。
ジェニーが、死んだなんて信じられないアダムスは、単身ケープ・コッドへと向かう。
くしくも、それはジェニーが高波に飲まれたとされる10月5日の4日前の10月1日。
アダムスはジェニーを助けられると信じて、運命の10月5日に、ケープ・コッドの海にある
ランズエンド灯台を目指した。
そして、2人はランズエンド灯台に続く岩の上で再会を果たす。
しかし、ジェニーは、助けようと手を伸ばすアダムスを拒み、運命を受け入れて、やはり波に飲まれてしまう。
アダムスも同時に波に飲み込まれたが、気が付くと、地元の漁師に助けられてベットの上で寝ていた。
彼の傍には、ジェニーのあのスカーフが落ちていた。
それを見つけたのは遠路はるばる見舞いに来たスピニーだった。

ジェニーが本当に亡くなったのか?
それは誰にもわからない。
けれど、2人の心を永遠に結ぶのは愛──。
それは、時間という無慈悲な隔たりをも超えて行く。

ジェニーの肖像は、その後、名だたる美術館に飾られて、世界中の人々が、その名画を見に訪れたと言う。

映画 ジェニーの肖像 感想とジェニー地縛霊説



ジェニーには、予知能力があったのだろうか?
だから、自分が何処で死ぬかも知っていたのか?
それとも…。
運命に導かれるように、アダムスの前に現れたジェニーは本当に時を超えて来たのだろうか?

この話はジェニーが時間を超えて何度もアダムスに会いにやって来る話と考えられているが…。

もしかしたら彼女は、子供時代から青春時代までを過ごしたこの地の地縛霊で、その霊魂となったジェニーの記憶が、幼い頃からの人生を辿りなおしている時に、アダムスに出会ったとも考えられないだろうか?
ジェニーは自分が死んだ事を忘れてしまっており、アダムスと出会い愛するようになり、だんだんと記憶の底に沈んでいた灯台での海難事故を思い出して行くのかも。

そう思うのはジェニーが自分が死んだ後の未来までをも、すべて知っていたからで、それは人間ではなく魂だけが成し得る事だから。
あ…でも、これとは別のジェニー超能力者説も成り立つとは思うけど。

いやあ、ロマンチックな素晴らしい話なのですが、少女時代から全部を同じ女優さんが演じてらしたので、そこだけは、どう見ても少女に見えなくて、作品のムードに酔い切れず、残念でした。



ジェニー地縛霊説↓こんな感じのwwなかなかええ歌やね♪

タイムスリップ・タイムトラベル・タイムループの物語 ネタバレあらすじ他 まとめ