映画 リバティーン(R15指定)ネタバレ・あらすじ・感想 | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画のネタバレ・あらすじ・キャストを最終回までや日本、韓国、中国、米国の映画・ドラマから面白いものを選んでネタバレ・あらすじ・感想を書いています。 

洋画のご紹介です。

映画 リバティーン(R15指定)ネタバレ・あらすじ・感想



映画 リバティーン ネタバレ 概要



2004年制作、2006年公開のイギリス映画。
監督:ローレンス・ダンモア
原作:『The Libertine』スティーヴン・ジェフリーズ とトーマス・シャドウェルによる戯曲
主演:ジョニー・デップ
ジャンル:歴史上の人物

英国に実在した天才詩人、第2代ロチェスター伯爵ジョン・ウィルモットの生涯を描く。

映画 リバティーン ネタバレ・あらすじ



1660年。
ピューリタン(清教徒)革命後に王政復古となったイギリスで、チャールズ2世(ジョン・マルコヴィッチ)が王位に復帰した。
これは、その後のロンドンで王に仕えていた詩人、ロチェスター伯爵ことジョン・ウィルモット(ジョニー・デップ)の物語だ。

ジョン・ウィルモットは、天才詩人であり、劇作家としての才能にも恵まれながら、
その自由奔放な振る舞いで、度々スキャンダルの渦中にあった。
この度も、国王の親族が居並ぶ大事な宴の席で卑猥な詩を朗読して幽閉されていたロチェスター伯爵であったが、
僅か数ヶ月で、再び国王に呼び戻されてロンドンへと戻って来る。

本人曰く、現代人の3つの楽しみは、詩作・酒・女遊びであり、それぞれの分野に強者はいるものの、3つ同時に追求する者は、めったにいない。
しかも私ほど鮮やかに、それらを嗜む者は他にはいまい──と、自負していた。
しかし、彼の飲酒と女遊びは度を越して、
誘拐までして漸く結婚に漕ぎ着けたエリザベス・マレット(ロザムンド・パイク)という妻がいる身でありながら、
酒に溺れ、売春宿に、あしげく通う日々であった。

そんなある日の事、劇場でジョンは、エリザベス・バリー(サマンサ・モートン)という若い女優が、大根役者と観客に詰られている姿を見る。
その女優の奥深くに才能の原石が眠るのを感じたジョンは、彼女の才能を開花させる事に熱意を燃やすようになる。
ジョンがバリー(リジー)の指導に心を奪われていた間、家で彼の帰りを待つ妻の事は、ほったらかしにされていた。
リジーを愛するのと反比例するかのように、夫婦間の情愛は冷めて行く。

やがて、ジョニー(ジョンの愛称)の指導の賜物で、リジーは女優として大成する。
その頃、ジョニーは国王から、フランス大使を招く歓迎式典での舞台演出を任されて、彼なりに一生懸命に仕事をしたつもりであったが、
出来上がった脚本による舞台は余りにも猥褻で破廉恥であったがために、フランス大使の前で、国王の面子は丸潰れとなった。

怒り狂う国王に怖れをなしてジョン・ウィルモットは何処かへ雲隠れしてしまう。

数年後、ロチェスターは梅毒を患い体調は悪くなるばかりだったが、生活していくために、
顔を隠して医者と偽り町中で人々から小銭をかすめ取る詐欺をして暮らしていた。
この頃、1度、今は大女優となったリジーに会いに行くが、彼女の態度は冷たいものだった。

ようやくロチェスターを探しあてた王は、幽閉でも死刑でもなく、彼の存在を無視する事で、死ぬよりも辛い刑罰とした。
結局、最後までロチェスターに寄り添い最後を看取ったのは、あれほどないがしろにした妻であった。


映画 リバティーン 感想



ジョニー・デップが脚本の冒頭3行を読んで出演を即決したとAmazonの紹介文にあった。
型破りな人物なので、ジョニー・デップはきっと、役者魂を刺激されたのだろうと思う。

しかしながら、この映画を実際に視てみると「こんな人物、本当にいたのだろうか?」と信じ難いような気になる。
自分の欲望に正直に生きる人ならば、平和な時代でさえあれば、どの時代にもいたであろうが、この作中の人物の場合は、
人の世の社交場のマナーを無視し、常識で考えた場合の節度を軽く突き破ってしまっている。
だから、全体的に暗くて陰鬱なムードの映画でありながらも、あまりのあからさまな表現に笑ってしまう場面が数か所あった。


ロチェスター卿の猿―17世紀英国の放蕩詩人の生涯
(映画の中にも猿の話が出て来ます。)