映画 マッチポイント ネタバレ・あらすじ・感想 | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画のネタバレ・あらすじ・キャストを最終回までや日本、韓国、中国、米国の映画・ドラマから面白いものを選んでネタバレ・あらすじ・感想を書いています。 

洋画のご紹介です。

映画 マッチポイント ネタバレ・あらすじ・感想



映画 マッチポイント 概要



2005年公開のイギリス映画。
監督: ウディ・アレン
脚本: ウディ・アレン
主演:ジョナサン・リース=マイヤーズ
ジャンル:サスペンス
上映時間:124分

『マッチポイント』(Match Point)は、ウディ・アレン36本目の監督作、また本人が出演していない10本目の作品。

映画 マッチポイント ネタバレ・あらすじ



イギリスはロンドン。
元プロテニス・プレイヤーのクリス(ジョナサン・リース・マイヤーズ)は選手生活に見切りをつけて新たなる人生を模索し始めた。
そんな頃に知り合ったのが富豪の息子トム・ヒューイット。
そしてやがて、クリスはトムの妹クロエに気に入られて、付き合うようになる。
だがその一方で、トムの別荘に招かれて見知ったトムの婚約者ノラ(スカーレット・ヨハンソン)の事が忘れられなかった。

クロエとは野心のために付き合い、ノラには愛欲に引きずられて溺れて行くクリス。

ノラがトムの婚約者であった頃は互いに浮気だったので秘密が保てた。
しかし、やがて、ノラはトムと別れて暫く姿を消した。
そして、その後、再びクリスの前に現れた。
その頃すでにクリスは上流階級の仲間入りをするためにクロエと結婚していた。
地味なクロエとは違い、セクシーで美しいノラは再びクリスの情欲をノンストップでかきたてた。
抑え切れない愛欲で、再び彼女と関係を持ち始めるたクリスだったが、
ノラの妊娠によって、2人の関係は単なる秘密の遊びでは済まなくなる。
ノラにクロエとは別れて、自分との関係に責任を持って欲しいと言われ、
愛欲と社会的野心の狭間で、激しく揺れ動くクリス。
ノラにクロエと別れると約束したものの、
クロエとトムの両親からは優秀な娘婿と期待されて豊かに満たされた上流生活の味を知ってしまった今、
すべてを捨て去ってノラと再出発するという決心がつかない。
そんな風だから、約束を果たすようにと何度ノラに詰め寄られても、グズグズとその日を引き延ばすばかりだった。
そうこうするうちに、今度はクロエが、待望の妊娠を果たし、喜びにわくヒューイット家。
そうなると、ますます離婚など言い出せるわけもなく…いや、もう離婚する気などスラスラない。
ところが、この頃になると、いつまで経っても、ちゃんとしてくれないクリスに業を煮やしたノラが
「このまま離婚を切り出さないのならば、クロエに何もかもぶちまける。」と言い出していた。

女も富も名誉も失いたくないクリスが、最終的に取った手段とは…。


映画 マッチポイント 感想



女遊びの落とし前を、キチンとつけられない卑怯な逆玉男の幸運を描いた勧悪懲善の胸糞の悪い話。

タイトルの「マッチポイント」は球技でその試合の勝敗が決まる最後の一点の事で、
この映画の主人公である悪人が、警察や周辺人物を欺き、犯罪を隠し通す決めてとなった出来事を表現している。

殺人の被害者ノラについては「浮気をする女も悪いから自業自得!」などと言ってしまうと身も蓋もない。
今時の民主主義社会で不倫ごときが殺されて当然の理由とはならないし、女だけが、
本来なら(不倫の)共犯者である男に罰せられる理由など、もっとないわ。

人生を勝負としてだけ無感情に見たら「ふむふむ、なるほど~そうだね。」となるんだろうけど、
常にいつもこんな風に、罪なき者が踏みつけられて、
悪人がイイ思いをするばかりの、神も仏もありゃしない世の中ならば、悲しいですね。