映画 デッド・サイレンス ネタバレ・あらすじ・感想 | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画のネタバレ・あらすじ・キャストを最終回までや日本、韓国、中国、米国の映画・ドラマから面白いものを選んでネタバレ・あらすじ・感想を書いています。 

洋画のご紹介です。

映画 デッド・サイレンス ネタバレ・あらすじ・感想

映画 デッド・サイレンス 概要



2007年(日本は2008年)公開のアメリカ映画。
監督:ジェームズ・ワン
原案・脚本:リー・ワネル
脚本:ジェームズ・ワン&リー・ワネル
主演:ライアン・クワンテン
ジャンル:人形系ホラー
上映時間:89分

映画『デッド・サイレンス』は、大ヒットした映画『ソウ』の監督と脚本家による作品。

映画 デッド・サイレンス ネタバレ・あらすじ



デッド・サイレンス ネタバレ[起]
ジェイミー(ライアン・クワンテン)とリサ( ローラ・レーガン)は結婚してまだ日も浅い新婚カップル。

とある夜、2人が住む家のドアの前に送り主不明の大きな箱が届けられる。

開けて見ると、中には、腹話術式の人形が入っていた。
リサは人形を見て喜んで、おどけているが、ジェイミーは何となく薄気味が悪い。

その後、食材の買い出しのためにジェイミーが外出している間に、
リサは何者かによって顎が外れるほど大きく口を開いて目を見開き、舌を切り取られた状態で殺されていた。

他人が侵入した形跡が一切ない事から、警察へとしょっ引かれたジェイミーは、
事件の捜査を担当するリプトン刑事( ドニー・ウォールバーグ)から容疑者として疑惑を掛けられる。
ジェイミーは「自分を疑う前に、事件の直前に届けられた人形の送り主を調べるべき。」と主張するが、
リプトン刑事は、人形なんか何の関係もないと思っていた。
しかしながら、ジェイミーが犯人だという証拠もないので一旦は解放される。

デッド・サイレンス ネタバレ[承]
警察が取り合ってくれない以上、自分で調べるしかないと思ったジェイミーは、
人形が入れられていたトランクの底に書かれてあった「レイブンスフェアのメアリー・ショウとビリー」という言葉を見つけた。

脳裏に蘇る幼い日に母が聞かせてくれた詩の一節。

メアリー・ショウにご用心

子のない彼女は人形が好き

夢で彼女に会っても叫んじゃだめよ


今回の事件と、この詩には何か関係がありそうな気がして…
ジェイミーは、赤いマイカーに乗り、故郷レイブンズ・フェアへと帰郷する。

故郷の町は、かつて繁栄していた頃の面影はなく、今や廃れ果てていた。
まるでゴーストタウンだ。
実家へ行くと、見知らぬ女性が、やけに親し気に出迎えてくれた。
その人は新しい義母だと言い、エラと名乗った。
父親は以前と雰囲気が変わり車椅子生活になっていた。

ジェイミーは、リサの葬儀を手配しようと葬儀屋へ行く。
葬儀屋の妻は、精神を病んでいるらしく、少し行動がおかしくなっていた。
葬儀屋の主人ヘンリー・ウォーカー(マイケル・フェアマン)と葬儀の相談をした後、その夜はモーテルをとって宿泊した。
例の腹話術人形も持ち込んで、部屋の中の椅子に座らせた。
ベットで寝ていると、夜中に「ジェイミー、ジェイミー」と名を呼ぶ声が聞こえたような気がして目を開けると、目の前に人形がいたので驚いて飛び起きる。
窓が開いていて、カーテンが外から吹きこむ風に揺れており、そのカーテン越しに老女が立っているのが見えた。
こちらを向いた老女の形相は、常夜灯の薄い灯りの中でも、凄まじい形相をしているのがわかった。
驚いたが、声は上げずに部屋の照明を点けると、誰もおらず人形も元いた椅子に座ったままであった。

その頃、リサの遺体をジェイミーの家から、運び終わった葬儀屋のヘンリーは自分の家の中へ遺体を持ち込み、その死に顔を一目見て氷り付いていた。
その時、彼の妻のマリオンは「あの女がいるの。」と言って、狭い遺体安置室に隠れて出て来ない。
何か気配を感じているようであった。

翌日、葬儀が墓地で厳粛に執り行われて、埋葬も終わった。
その直後、女が森の中へと走り去っていく姿を見て、ジェイミーが後を追おうとしていると、マリオンが彼に近づいて来て
「奥さんが殺された時、あの女を見た?」と聞き、
あの「メアリー・ショウにご用心」の詩を話し出した。
葬儀屋が来て「すまない。気が動転しているんだ。」と言って
マリオンを連れて行くのだが、その時最後に、マリオンが
「あの人形を埋めて。埋めるのよ!」と言い残したのが、
とても気になった。
この時、偶然にも、ジェイミーは、自分が立っていた場所のすぐ傍に、枯れ木の枝に覆われたメアリー・ショウの墓を見つけた。

デッド・サイレンス ネタバレ[転]
夜、モーテルに戻り、人形の名前を確認する。
首筋の後ろ側に「ビリー」と書かれてあるのを確認すると、ジェイミーは、人形を車に乗せて墓地へと運び、メアリー・ショウの墓の傍に、
ビリーの墓を探し出して、掘り返して埋めた。
ところが…モーテルの部屋へ戻ってみると、
ビリーが先に部屋に戻っていたので氷り付いた。

実は、あの警察のリプトン刑事が、ジェイミーを追って来ていたようで、ジェイミーの後をつけていて、せっかく墓へ埋めた人形をまた掘り返して持ち帰っていたのであった。
人形を埋めた事を“証拠隠滅”と誤解したらしい。
ジェイミーは、リプトン刑事の愚かさにうんざりしながら、仕方なく改めてメアリー・ショウの言い伝えを話して聞かせる。
むろん、リプトンはそんな話は信じずに、人形を預かると言って、ビリーを持って出て行った。
リプトンはジェイミーの隣の部屋に宿泊中であった。
 翌日、リプトンの留守中にジェイミーは、ジミー人形を持ち出すと、それを持って、葬儀屋のヘンリーのもとを訪ねた。
マリオンに、メアリーの事を聞き出そうとしたが怯えて何も話そうとはしなかった。

結局、見兼ねたヘンリーが、
昔、この町で起こったメアリーと町の住人たちとの忌まわしい悪縁の起源とも言うべき出来事を話してくれた。
それは以下のような話である。

その昔、この町の湖の中央に建っていた大きくて美しい劇場『ロストレイク』
メアリー・ショウはそこで腹話術を披露していた。
そんなある日の事。
一人の少年が…「唇が動いている。おばさんの口が動いてるよ。」と言った。
実際メアリーの腹話術は完璧ではなく、少年の指摘は、間違いではなかったが、言われた方のメアリーは、内心非常に憤っていた。
しかし、その時はそれを逆手に取り笑いに変えて、その場を丸く収めた。
だが、少年のその言葉を根に持ったメアリー・ショウは、
なんと、数週間後、少年を誘拐し殺害してしまった。
その報復で、今度はメアリー・ショウが殺された。
メアリー・ショウ殺害の犯人はわからないが、メアリーの遺書には「人形と一緒に埋葬して。」とあり、101体もあった彼女の人形と共に墓地へ葬られたのだと言う。
メアリーを埋葬する前にヘンリーの父は、自らも人形になりたいと言うメアリーの遺言通りに、彼女の遺体を加工して葬ったのだそうだ。

そしてメアリーの埋葬後、町中に死が蔓延したそうだ。
それぞれの家族は惨殺され舌を切り取られていた。
誰がしたものか?
その惨殺死体が、家族写真を撮影するかのように並べられていた。

しかし、誰がジェイミーに人形を送ったのか?
それは知らないと、ヘンリーは言った。

デッド・サイレンス ネタバレ[結]
ここから、ジェイミーとメアリー・ショウの怨念との壮絶な死闘が始まる。
舞台は、あのメアリー・ショウが住んでいた湖の劇場の廃屋である。
はたしてジェイミーはメアリー・ショウの呪縛を打ち破る事が出来るのだろうか?

映画 デッド・サイレンス 感想


この映画、見せ方が、とっても、上手いんです。
絵が、次の瞬間に実際の風景に変わるところとか、
風景がズームアウトして、主人公の瞳の中に納まるところとか独特な手法を使っています。
不気味な雰囲気のBGMも恐怖を煽るのに効果的に使われています。

殺人鬼と化した幽霊は、闇雲に殺戮するというわけではなく、
神出鬼没に脅かしたり、追い掛けたりはして来るものの、
「トドメは叫び声を上げたら刺される。」というルールが最初からハッキリしているので、そのルールを肝に銘じている主人公はよく戦います。
このルールって先頃ヒットした「音を立てたら即死」というキャッチコピーの映画『クワイエット・プレイス』にも通じるところがありますね。

結局、主人公が襲われる原因は、昔、劇場でメアリー・ショウに喧嘩を売った少年が、主人公の先祖だった事に起因しています。
少年の死後、仇討的に、少年の親族がメアリーを殺害したと思われ、その報復で、親族らが次々に呪い殺されるという恨みの連鎖が起こっていました。
そしてメアリーの呪いは消える事なく、
親族の孫やひ孫の代まで延々と続いてるのだとか…実にひつこくて理不尽な呪いです。
主人公自身は何も悪い事してないのにね。