ヤクザが組の幹部昇格を条件に、介護施設のヘルパーをやらされるはめになるというのが…
フジテレビ 木曜22時
「任侠ヘルパー」第2話
主演・草なぎ剛
脚本・古家和尚
演出・石川淳一
このドラマ、以前のテレビ誌の紹介では、確かコメディとなっていたはずですが…
やはり介護というテーマ上笑いの要素を盛り込むのは難しいようで…
むしろ、介護施設にいる老人と主人公との交流により…
老いていくこと…
他人に介護されるということ…
の意味を考えさせられる…
シリアスなヒューマンドラマになっていくようです…
前回は認知症で主人公を息子と思い込んでしまう老女との話でしたが…
今回は津川雅彦扮する、車いすながらオムツをすることを断固拒否する老人との話。
これまでこの施設は、暴れる老人を拘束することや、オムツ着用を強制することをしていなかったのですが…
介護施設のフランチャイズ化をすすめる女実業家(夏川結衣)の傘下に入ったため…
ヘルパーの負担を軽くする目的で、オムツを強制することになってしまうのです…
嫌がる老人が多い中、とりわけ強硬に拒んでいるのが車いすの老人。
それを説得すればポイントが上がると、主人公の彦一以外のヤクザヘルパーたちは説得に躍起となるも…
ことごとく失敗。
彦一はあわや掴み合いのケンカになりそうな時、刺青を見られてしまい…
素性を黙っててやるから、言うことを聞け…と懐柔されてしまいます…
そこで老人の車いすを押して施設を連れ出し、親友のところへ連れて行ってあげます…
この老人は柔道4段、年老いてもシニアの大会に出るほどの強者だったのですが…
その親友は共にシニアの大会でも競ったライバル…
しかし…
訪ねていくと親友は妻を亡くし認知症になり、しかも寝たきりで自宅で介護ヘルパーの世話になっている…
オムツをしている変わり果てた親友の姿を見て…
老人はショックを受けてしまいます…
他人に下の世話をしてもらうことの…哀しさが…胸を打ちました…
主人公の彦一は、ヤクザらしい手荒なやり方で老人を励ますのですが…
草なぎ剛と津川の好演で、なかなか見ごたえのある回でした…
草なぎ剛のぶっきらぼうキャラは、新境地かもしれません…
ただこれを阿部寛がやるとどうなるだろうとか考えてしまいますが…
あと周りでいいのは女組長でヘルパーをさせられてるりこ(黒木メイサ)の男前っぷり!?
そのふてくされたぶっきらぼうさが、まさに適役!です…
さてこのドラマ、介護をテーマに今後どんなエピソードを見せていくのか…?
あまりシリアスになりすぎないようにしないと…
視聴率に影響しそうです…( ̄▽ ̄)b