時代劇版医療ドラマとしての可能性…「JIN-仁」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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現代の高度な医療技術を身につけた医師が、江戸時代にタイムスリップしてしまい…






患者を救おうとしたら、どういうことになるのか…?





それが一つのドキドキ感となって盛り上がる可能性を、初回スペシャルで見せてくれたのが…






TBS 日曜21時
「JIN-仁-」



主演―大沢たかお
脚本―森下佳子
演出―平川雄一朗





「救命病棟24時」や「コードブルー」は差し迫った状況の患者を限られた時間で救わなければならないスリル…






「Dr.コトー」では離島の診療所という、満足な設備もスタッフもいないところで難しい手術に挑むスリル…






が、それぞれドラマを盛り上げる要素となっていました。






この作品は、もっとシビアな状況で、






手元にはタイムスリップの時、持ってきた最小限の手術道具だけ…






助手も看護師も麻酔医もいない中で手術をしなければなりません…






なので…
恭太郎(小出恵介)の硬膜下血腫の手術では、金槌にノミで、トンカントンカン頭蓋骨に穴を開け…






馬に蹴られて頭に裂け目ができたタエ(戸田菜穂)の手術では、麻酔なしで手術しなければならないんです…





現代だったら大したことない手術が、江戸時代だととんでもないことになるんです…






恭太郎の時など、母親(麻生祐未)に息子を殺す気か~!と懐剣ふりかざして、襲いかかられるし…






でも、そこで仁(大沢たかお)はいかに現代で自分が守られた状況の中で、医療をしていただけか…思い知るわけです…






そしてこのタイムスリップも、恋人未来(中谷美紀)の脳手術で失敗し植物人間にしてしまい…難しい手術をやらなくなっていた仁に与えた…






未来からの試練ではないかとすら思うんです…






このへんの主人公の心理がしっかり描けているので、とかくウソくさくなってしまいがちなタイムスリップを、そう感じなくさせています…






オープンセットやCG合成をうまく使って、江戸時代の風景が割りとちゃんとしていたのも…






そのへんがチャチだとイヤだなと思っていたので安心しました…






それと仁本人のナレーションの入れ方や、音楽の使い方が何かに似ていると思ったら…






「世界の中心で愛をさけぶ」であり、「白夜行」でした…






脚本の森下佳子、演出の平川雄一朗、石丸彰彦Pのトリオが手がけた作品なので、似るんですね…やっぱり!





盛り上げ方がうまいなと、今回も感心しました…






大沢たかおをはじめキャストも皆適材適所で、申し分ありませんでした…





中では
江戸時代のスパルタママを演じる麻生祐未の猛演!



凛とした眼差しが武家の娘らしい綾瀬はるかのたたずまい…



相変わらずの濃い演技で坂本龍馬を演じる内野聖陽の圧倒的な存在感…



あと手術される母親を見守る喜市少年(伊澤柾樹)の涙を誘う健気な演技…






「ちちんぷいぷい…」って久しぶりに聞きました…
また、すごい子役が出てきましたね…






次回はコレラが発生するようです…仁がどう対処するのか?





あまり歴史を変えるわけにはいかないし、そのへんの葛藤も描かれそうです!
(^-^)b





今回の評価は…8