フジテレビが開局50周年記念番組のラストとして、ものすごい気合いと製作費を注ぎ込んだのに…
視聴率が思わしくなく、半年もやるのにどうするんだ…的な危機感が高まりつつあるのが…
フジテレビ 木曜22時
「不毛地帯」第3話
主演―唐沢寿明
脚本―橋部敦子
演出―平野眞
ドラマ自体はしっかりと見ごたえのある出来で作られているのに…
初回…14.4%
第2話…11.1%
そして今回の第3話が…
11.6%
うーん
番組を評価する尺度が視聴率しかないので、数字だけ見たらいまいちみたいに扱われるのが実に残念です!!
腰をすえてじっくりと見たいドラマなんです…
普段ドラマなんか見ないお父さんたちも見ているドラマなんです…
でも、あくまでリアルタイムで見ないと視聴率にはカウントされないんですね…
だから、奥さんや子供が「ダウンタウンDX」や「ひみつの嵐ちゃん」見たいって言ったらチャンネルを譲らざるをえないわけです…
「お父さん、録画して後で見なよ…」
で終わりです…
そんな幻の視聴率が、この「不毛地帯」にはあると私めは信じたいです!
まぁ前置きが長くなりましたが、今回は壹岐(唐沢寿明)のいる近畿商事が売り込みをかけているラッキード社の戦闘機墜落事故をめぐる熾烈な争いの回でした。
ピンチを切り抜けると、また襲いかかる新たなピンチ。
常に冷静沈着、かつクレバーに壹岐は対処していきます。
唐沢寿明が無表情に任務を遂行していくさまは、冷ややかな凄味さえ感じさせます…
今回は夫の身を立ち入って案ずる妻にまで「お前は恩着せがましい…」と言ってはならない言葉まで吐いてしまい…
すっかり女性視聴者の敵になってしまいました…
実際、実働部隊といえる小出(松重豊)への言動も、もうちょっと優しくできないの?ってなもので、
小出が恨みに思うのも無理からぬところです…
あまりに唐沢寿明がうまく壹岐という男を演じれば演じるほど、皮肉にも視聴者は感情移入しづらくなっていくんですね…
そんなことも視聴率に反映してるのかもしれません…
今、関東エリアで再放送している「白い巨塔」の財前はもっと人間くさい男なんです…
ところが壹岐という男は、つかみどころがなく、任務を確実に遂行することがすべてのロボット的な男なんです…
今後、千里(小雪)やクラブの女(天海祐希)との関わりで変わっていくのかもしれませんが…
いずれにしても、壹岐という男がこの先どうなっていくのか、私めは逆にそれが楽しみです!
あと今回驚いたのは壹岐の娘(多部未華子)が、天敵鮫島(遠藤憲一)の息子(石田卓也)と交際しているらしきこと。
こりゃまた面白い要素が増えましたね…
それにしても小出役の松重豊の笑顔が夢に出てきそうです…
(・・;)