生田斗真「情熱大陸」で見せた役者根性 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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現在ジャニーズ事務所に所属しているタレントが全部で何人いるのか知りませんが、






私めが今最も応援しているのが、彼…






生田斗真です。






ですから当然、一昨日のTBS「情熱大陸」も見たわけです。






それは生田斗真の主に映画の撮影現場に密着したドキュメントでした。





役者・生田斗真をより知ることのできる興味深いドキュメントでしたので、記事に書きたいと思います…






番組の中で2009年は、ほとんど毎日セリフをしゃべっていたと言ってましたが、前半はドラマ(「ヴォイス」「魔女裁判」)、後半は映画の撮影で多忙の毎日だったようです。





ドキュメントは、今月20日公開の「人間失格」の撮影現場に始まり、「シーサイド・モーテル」「ハナミズキ」と立て続けに続く映画の仕事の中での生田の演技に対する姿勢を描いていました。






まずは
かつて名プロデューサーで「ツィゴイネルワイゼン」や「陽炎座」を鈴木清順監督と生み出した荒戸源次郎監督。





長年映画に携わってきた目利きの監督が、生田に求めたことはスクリーンの中で美しくあれ…ということ。





太宰治の分身でもある葉蔵は堕落の道をたどり、麻薬中毒になり、結核にもなる難役。






麻薬中毒になった葉蔵が、病院に入れさせられたシーン。
台本にはただ「微笑み」としか書いてない。





リハーサル。

生田は大した演技をしない…
しかし監督は本番ではちゃんとやるのを知っていて何の指示も出さない…

そして本番。

麻薬にむしばまれた男の、自嘲的な笑いを見事に演じてみせ、一発OK。





撮影以外の時間も、ホテルでずっと台本を読み込んでいるという、生田なりの演技プランがしっかりとできあがっていたわけです…






やるな~と感心してしまいました。






更に別の日…





この日は葉蔵が雪の中で喀血するシーンの撮影。





台本には「歪んだ笑顔」と書いてありますが、監督からの注文は「美しくあってほしい」とのこと。

具体的な演技の指示は無し。

どう演じるかは生田にゆだねられた…






果たして、生田はどう喀血シーンを演じるのか…?







血を吐くと、生田はおもむろに仰向けに倒れ、夜空を見上げてニヤリ微笑んだのです。






これは、すごいと思いましたね…

監督も「生田斗真、恐るべし!」とその場で賛辞を贈ってましたが、意表をついた見事な演技でした。





あとで完成試写のシーンがあり、このカットが作品の中でどうなったか出ていましたが、やっとこれで死ねるという安堵をたたえた笑顔は、ある種の崇高な美しさでさえありました。






今、生田斗真は舞台でずっと培ってきた演技力が、表現する場を得て、まさに開花している感じです。






山下智久がリスペクトしていると言うのもよく分かるし、

同じように不遇の時期のあった小栗旬とお互い認め合う親友というのも納得です。






連続ドラマでも、彼の演技を引き出せるような名作と出会うことを願ってやみません…





私めは、彼のような真摯な役者バカが大好きです!






もし映画「人間失格」をご覧になる方は、2つのシーンに注目して見てみてください。
(^-^)b