前回の記事で書いたように、坂本龍馬が志半ばで早死にすると分かっていて、その成長ぶりを見るから感慨もひとしおなのと同様に…
岩崎弥太郎も、この男が後に一代で三菱を築き上げると分かっていて見ていると、更に興味深いものがあります…
NHK 日曜20時
「龍馬伝」第8話
主演―福山雅治
脚本―福田靖
演出―渡辺一貴
後に歴史に名を残す傑物になる2人ですが、この時点ではまだ何者でもないのです…
弥太郎(香川照之)の父弥次郎(蟹江敬三)は庄屋が水を独り占めするのを抗議しに行って、逆に大ケガを負わされてしまいます…
その知らせが江戸で勉強中の弥太郎のもとに届き、弥太郎は土佐まで普通30日かかるところを16日で帰って来ます…
身なりはボロボロで足も血まみれのその姿を見て、龍馬は心を動かされ、弥太郎の手助けをすることに…
実は庄屋と奉行が裏で結託していると知った龍馬らは、その不正を訴えようと、酒癖の悪い藩主の親戚を殴って謹慎中の、参政吉田東洋(田中民)のもとに行き、門前に座り込みます。
やっと会って話を聞いてくれた東洋。しかし、俺は天才で藩に必要とされる人間だから何をしても良いのだ…
お前らは何者でもないんだから物を言えはしない!
…と厳しく、かつ現実的なことを言われてしまいます。
田中の眼光鋭い迫力の演技は圧倒的でしたね…
凄いんですよ…この人。
しかし、やはりツバを飛ばしての香川照之の演技が、今回もフルパワーでした…
龍馬になぜ俺を手助けするのか聞いて、龍馬の熱い友情の心を聞かされ、それでも憎まれ口をきくあたりは、いつものナイスキャラぶりでした。
龍馬が金を工面して、弥次郎に渡しに行ったら弥次郎も憎まれ口を言うのが、この親にして、って感じで笑いました。
しかし、いつになったら弥太郎の歯は綺麗になるんでしょうか?
あとせっかく父が死んで主になったのに龍馬の兄(杉本哲太)が乙女(寺島しのぶ)らの言いなりなのも笑いましたね…
乙女さんもナイスキャラです。
次回からまた江戸に戻る龍馬。更に成長させる出会いが待っているのでしょう…
今回の評価は…
そろそろ勝海舟に会うんじゃないですかね~
たぶん。