亡くなる前の父八平(児玉清)には、「生きるからには命を使いきって生きねばならない」と言われ、そんな生き方をしたい…と江戸に戻った龍馬(福山雅治)は千葉定吉(里見浩太朗)に言います。
その定吉も龍馬に「死にがいのある生き方をせよ」と教えます。
37年という短い生涯を濃密に生きた龍馬は、命を使いきれたのでしょうか?
「死にがい」のある生き方だったんでしょうか?
そう思って見ると深く重い言葉だなと思いました。
NHK 日曜20時
「龍馬伝」第9話
主演―福山雅治
脚本―福田靖
演出―大友啓史
江戸に出ると武市(大森南朋)は道場主になり、勢いをのばしていました。
そんな時、仲間の1人で武市の妻富のいとこ山本琢磨が、道で拾った時計を古道具屋に売りつけるという不祥事を起こしてしまいます。
土佐藩の上士からそれを告げられ、だからお前ら下士は…的な侮辱を受けた武市は断固として琢磨に腹を切らせようとします。
そんな理不尽に命を落とさせてはならない…と龍馬は落とし主に返しに行って土下座して詫び、訴えを取り下げさせます。
それでも攘夷のためだ…とか訳の分からないことを言って、琢磨に腹を切らせようとする武市。
仕方ないので龍馬はこっそり琢磨を連れ出し、船に乗せて逃がしてやります。
命を粗末にするなよ…と言って。
ドラマが終わったあとにやるミニコーナーで、この山本琢磨という人のその後を紹介してました。
ロシア人のニコライ神父と出会い、日本人初の神父となり神田のニコライ堂を拠点にキリスト教布教に尽力し、80歳の天寿を全うしたそうです。
まさに命を使いきる生き方をしたんですね…
ミニコーナーで感動したのは初めてです。
さて男同士では頼もしい龍馬ですが、女性相手だとかなりのダメ男で…
土佐に加尾(広末涼子)という者がありながら…
江戸にも2年以上も花嫁修行をして待っていた佐那(貫地谷しほり)がいて…
積極的に佐那が思いを告げようとすると、あたふたと逃げてしまうのです…
ちゃんと断るなら断ってあげないと…
貫地谷しほりが何ともいじらしく演じているのでかわいそうでなりません。
今回の評価は…
ところで龍馬というとクシャクシャな天然パーマ頭をイメージしますが、実は直毛だったそうですね。
有名な写真を撮るとき、寝起きで寝癖がついたまま撮ったので、クシャクシャに見えるのだそうです…
人物のイメージっていい加減なものですね…
(^-^)b