このドラマはこれまでの龍馬ものと違って、坂本龍馬という人が、いかに歴史に名を残す大人物になっていくかの成長の軌跡を見せていく…というスタンスが新しいわけですが…
今回などは、その成長のほどがはっきりと分かる回で…
NHK 日曜20時
「龍馬伝」第11話
主演―福山雅治
脚本―福田靖
演出―渡辺一貴
さまざまな人物との出会いや、父親や加尾(広末涼子)との別れを経て、人間として着実に成長してきた龍馬(福山雅治)。
今回、下士仲間の池田が弟を斬った上士を斬り殺すという事件が起こり、下士と上士で争いが起きそうな一触即発の状態に。
その中、自分が話をつけてくると、龍馬は太刀を持たない丸腰で上士の本拠へ。
堂々たる態度で話し合いでの解決を求めます。
せっかくそうなったんですが、交渉した武市(大森南朋)が弱腰で、池田は切腹することで一件落着に。
龍馬が乗り込んできた時の肝のすわった態度を見た吉田東洋(田中岷)は、成長した龍馬を頼もしく思い、上士に取り立てると龍馬に言います。
ありがたい話と即答してもよい話ですが、考えさせてとその時は帰ってくる龍馬。
以前会った時は何者でもないヤツは物言う資格なんてないんだ…と突き放した東洋でしたが、弥太郎(香川照之)の登用といい、人を隔てなく見抜く眼力があったんでしょうね。
田中岷の演技が、その目ヂカラといい迫力のある存在感でした。
しかし、皮肉なことに同じ頃、武市は土佐勤王党を結成。龍馬も仲間に入るよう誘われるのです。
せっかく上士になる道が開きかけたのに…
東洋と武市の対立の中で、今後龍馬はどう身を処していくんでしょう。
今回の評価は…
福山雅治も成長してゆく龍馬を丁寧に演じてますね…(^-^)b