医師と医師であるために…「コード・ブルー」第10話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今回はギリギリの選択を求められる医師の仕事の厳しさを、





飛行機墜落現場で死にかけている患者とその妻と向き合う緋山(戸田恵梨香)と、




田所部長(児玉清)の脳手術で心臓を止めて行う時間ギリギリの難関に立ち向かう西条(杉本哲太)で描いた回でしたが…




フジテレビ 月曜21時
「コード・ブルー」第10話


主演―山下智久
脚本―林宏司
演出―西浦正記





むしろ私めの心に残ったのは、医師と医師の、お互い医師同士であるがゆえの心の通い合いでした。





1…田所部長と白石パパ(中原丈雄)

この2人は若い頃からの親友なんですね…
おそらく白石の方はずっと優秀でエリート街道を歩んできて、田所の方はいろいろ挫折もあって、大学病院から僻地医療に逃げてしまったこともある苦労人なわけです。





そんな2人が今や…
白石は末期がんでいつどうなるか分からない身体。
田所は命の危険や後遺症の可能性がある難手術が目前の身体。





それぞれが相手の身を案じながら、医師同士だからその実情も十分に分かっている…





その口に出さない部分の苦渋…

こんなことだけ先を越すとはな……
と言う田所の言葉の軽い冗談でありながらの重さ…





いろいろ考えさせられる場面でした…





2…白石(新垣結衣)と白石パパ


白石パパのもう一つの目的は、娘と病院内でランチして会うこと。





自分が元気な内に会っておきたいという父親の切実な願い。





しかし、あいにく救命には患者が…。結局会えない白石。





自分も医師だったから、娘の置かれている状況が分かるとはいえ…
複雑な思いの白石パパ。






そんな白石パパの乗った飛行機が墜落。





現場に医師として向かう白石。父親はどうなったのか気が気ではない…





遺体安置所に目をやったり、平常心ではいられない白石に、父親の身体的特徴を書いて出しておけ…とナイスフォローの藍沢(山下智久)。





ちゃんと3つ言える白石に、オレは全くわからないと言う藍沢も切ないものがありました…






結局、白石パパはケガはしてたものの、墜落現場で救助の手伝いをしてました…




ケガしてるのに…と責める娘に「パパは医者だから…」と苦笑いする父親。
うーんしょぼん
このお父さん最後まで生きていて欲しいな~
最終回で亡くなるのは悲しすぎるので…





3…黒田(柳葉敏郎)と藍沢



久しぶりにご登場の黒田。事故で右腕がきかなくなり、今は健康診断とかやりながらリハビリに励んでいるようです…
それでもメスを再び持つなど絶望的な感じ…





田所を見舞い、
「万一の時は、頼みます…」なんて言われた黒田、





不安になって、執刀する旧友の西条に声をかけます…




難しい手術なのもお互い承知の上でのやりとり…

気をもんでも見守り祈るしかない黒田の無念。





そんな思いを今は成長した藍沢にぶつけます…





「全力疾走できる時間は短いぞ…」と。





こうなってしまった黒田だから言える、実に重い言葉でした…。





4…緋山と橘(椎名桔平)




心に傷を負った緋山を何とか元の緋山に戻したい橘。




自分もかつては患者に入れ込み過ぎて傷つき、割りきって仕事する医師になってしまった橘は、自分のようになって欲しくない…という気持ちも内心あるかもしれません…





瀕死の患者の妻に、このまま見殺しにするか、しゃべれなくなるけど処置するか、その判断をゆだねようとする緋山。





もう怖くて自分の判断でできなくなってしまってるんですね…





錯乱してる家族が判断できるわけないだろ…と迷いなく処置する橘。





それでも結局亡くなってしまうわけです…
あんたがグズグズしてるからよ…っていう感じの妻の恨めしげな目。
怯える緋山。





緋山の心の傷は癒えるのでしょうか?
橘は立ち直らせることができるのでしょうか?





もう一つプチエピソードとしては、列車事故の時、一緒に患者を救った藤川(浅利陽介)と救急隊員が再会したのに、その後二次被害で重傷を負った様子。




そして、藍沢は息子を飛行機の中に見捨ててきた…と嘆く父親と遭遇。





それぞれ次回どうなりますか…





今回の評価は…7






田所先生はどうなるんでしょう…

いつも通り待ってるから…って奥さんの言葉が、なんとも言えませんでした。