４人のフェローと1人のナースのそれぞれ抱える苦悩を描いてきたこの作品、みんな前に進むことができて気持ちの晴れやかになるラストでした！
(^-^)b
フジテレビ 月曜21時
「コード・ブルー」最終回
主演―山下智久
脚本―林宏司
演出―西浦正記
前回に続き飛行機墜落現場で、一刻を争う患者たちと向き合うフェローたち。
それぞれ対応する患者が、フェローたち自身の抱えるものと重なるところがあり、そのへんがいつもながら巧みに描かれてました。
藍沢(山下智久)が救おうとするのは、父親に置き去りにされた少年。
機内で足がはさまり、切断しないと命の危険がある状態。
もう放っといて欲しい、痛い思いはしたくない…と心が折れかけている少年のために、藍沢は冴島(比嘉愛未)に頼んで父親を連れて来させ、息子へ声をかけさせます。
この時の藍沢のセリフが良くて、この人を悲しませたくない…って思う人がいたら生きる勇気がわく…
母に死なれ、父に見捨てられた藍沢にとって、それはおばあちゃんだったわけで、おばあちゃんを喜ばせようと頑張ってこれた部分はあるわけです…
父親が呼び掛けたおかげでか…少年は足は切断されたものの命は無事で…
見送る父に藍沢は、これから息子さんは大変だけど、そばにいてやって欲しいと頼みます。
「どんな親でもいないよりマシだ…」
自分はそれがかなわなかったからこそ、藍沢の言葉は重いんですよね…
一方、白石(新垣結衣)は、墜落機の乗客だったものの無事だった父(中原丈雄)と一緒に治療にあたります。
対応したのは父と娘で乗り合わせ、娘の妊娠で不仲になった父親。最後に交わした会話が父親への否定的な言葉だったと悔やむ娘。
意識が遠のく…その父親に白石はまだ娘さんは話したいことが沢山あるんですよ…だから生きて聞いてあげて…と訴えかけます。
それは末期がんの自分の父に白石自身が言いたいことでもあったのです。
突然家族に何かあった時、自分はどれだけ思いを告げられていたか？近い存在であればあるほど、実は難しいことですよね…
冷静に処置する娘の姿を見て、どんなに父は嬉しかったか…娘の成長を見届けることができて…
一方、生死の境にいる患者への対処が怖くなってしまっている緋山(戸田恵梨香)。
前回も一刻を争う選択が遅れ、その母親に睨まれてしまいましたが…
またも難しい処置が必要な少年の患者が…。
残酷なもんですね…現実って…
…で、緋山は事もあろうに、私にはできません…って母親に謝ってしまうんです！
( 」´０｀)」オーイ
母親に喝を入れられ、何とかなりました…
そして藤川(浅利陽介)は、難しい処置の患者を黒田(柳葉敏郎)から電話で指示を受けながら、無事やりとげます。
思えば前シリーズでは劣等生で、黒田からやめろ！とまで言われ挫折しかけた藤川。
今回黒田に言われた「よくやった」の一言は何よりの言葉だったでしょうね…
ただ列車事故の時、お互いダメだったけど患者を救った救急隊員は、残念ながらヘリで搬送中に亡くなってしまいました。
しかし、何事もなかったように病院で患者の面倒をみる藤川。精神的にもタフになったようです。
緋山以外はフライトドクターになれたフェローたち。
その喜びを亡き母に告げに藍沢はおばあちゃんと墓参りに。
ウソをついてたと詫びるおばあちゃんへも感謝を告げ、おんぶをしてあげ…
墓参りに来ていた父(リリー・フランキー)にも、
自分は器用な手が自慢で、これはあなた似なのかもしれない…
と父にとって、とても嬉しい言葉を言います。
これからは一緒に墓参りすることになるのでしょう…
白石は退院していく父を見送りがてら、お父さんのような医師になる…とこれまた嬉しい言葉を告げます。
緋山は、同意書の時の母親と会い、話ができてようやく心のわだかまりも消えました。
無事手術を終えた田所部長(児玉清)の「ボクと同じまわり道ですね」という言葉は何よりの励ましでした。
恋人の死を引きずり、留守電のメッセージをいつも聞いていた冴島は、やっとメッセージを消去できたし…
橘(椎名桔平)と三井(りょう)のわだかまりも解けたし…
ホント、きれいに八方丸くおさまりましたね…
良かった良かった…
また続編ができることを期待したいです。
最終回のことを書くだけで長くなってしまったので、総評はまた明日書きます。
ちなみに最終回の視聴率は…
１６.６％
(前週比
0.2%)数字的にも淡々と終わったところが、このドラマらしいと私めは思いました。
(￣▽￣)b