「コード・ブルー」をじっくりと振り返る… | 連ドラについてじっくり語るブログ

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最終回の記事では書くことが多くて、総評まで書けなかったので…改めて書きます。





何と言っても今回素晴らしかったのは林宏司の脚本ですね。





実に見事な包丁さばきでした。
フライトドクターをめざす4人のフェローと1人のフライトナースを、均等ともいえるウェイトで描いた群像劇。




毎回テーマを端的に表現したサブタイトルがあり、それに関する5人の誰かのナレーションで始まり、その一つの結論的なナレーションで終わる…というパターンを守り通しました。





通常、1つか2つのエピソードでその回を持たせるところを3つ、多い時は4つも盛り込み、それが散漫にならず、その回のテーマでくくられているのが、見事ととしか言いようがありませんでした。





余計な説明的なセリフは排除し、短くビシビシと心情を伝えたり、余韻やニュアンスを大事にしたり…





心に響くセリフも数多くありましたね…





今後も林宏司の書く脚本には注目いただきたいと思います。





キャストでいうと前シリーズは4人が若くて、あんな医師はいない…みたいな批判が出てましたが、





今回はそんな批判も押さえこむだけの成長をそれぞれが見せ、頼もしかったですね。




山下智久の藍沢は、もはや江口洋介の進藤のように当たり役の一つになりつつありますね。





この人は天然ボケ的な軽妙な役もできますが、口数の少ない寡黙な役の方が良いですね…





セリフの滑舌があまり良くないので…




今回は他のフェローたちにナイスなフォローをするシーンが多く、クールな中に見せる優しさがよく出てました。




新垣結衣は前シリーズより強くたくましい女に…
戸田恵梨香は前シリーズよりもろく傷つきやすい女に…

キャラクターが逆転し、二人の仲も近づいていったのが面白かった…




浅利陽介は他の3人に比べ、大きなエピソードはあまりなかったのですが…
その成長ぶりが微笑ましかったです。





そして今回、最も評価したいのは比嘉愛未。恋人平山浩行との死別までは、脇のエピソードとはいえ、心にずしりと残るものがあり、泣けました…。





いい女優になってますね、この人も…





彼ら5人の好演に刺激されてか…
椎名桔平、りょう、勝村政信、杉本哲太、児玉清、寺島進
といった周りの大人たちも、がっちり若者の演技を受け止め、彼らそれぞれにも目配りされたエピソードが用意されていましたね…





余談ですが、
藍沢のおばあちゃん役の島かおりと田所部長の奥さん役の長内美那子は、私めがマセたガキだった頃、2人とも昼メロの女王でした。




今ではおばあちゃん役者で、そりゃ自分もジジイになるわと思ってしまいました。




それはさておき、とにかくよく泣かせてもらいました…




印象に残っているのはダメな母親と医師をめざす息子の回。息子役の太賀、すごかったですね…コメントも沢山いただきました…





また第3シリーズがいつか見られることを祈ってます。
( ̄▽ ̄)b