凄みの出てきた龍馬…「龍馬伝」第2部スタート! | 連ドラについてじっくり語るブログ

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大河ドラマ「龍馬伝」は第2部に突入しました。





改めて、明治15年にすでに三菱社長として成功をおさめた弥太郎(香川照之)が、この物語の語り部であることを明確にするシーンから始まりました。




NHK日曜20時
「龍馬伝」第14話


主演―福山雅治
脚本―福田靖
演出―渡辺一貴





あくまでも弥太郎を通して描いている龍馬であるということは、そこにフィクションが加わるってことの言い訳でもあるわけですよね…





龍馬ファンの知人の話では司馬遼太郎の「竜馬がゆく」も小山ゆうの「お~い!竜馬」も、フィクションが加わってるので、何が正しいってことは無いんだそうですね…





そいつは「龍馬伝」を見てなくて、龍馬が吉田東洋に気に入られて…って話をしたら、ビックリしてましたけどね。あれは今回の創作だそうです。





さて第2部は、吉田東洋が武市半平太(大森南朋)の手下に暗殺され、藩の実権を握ったところから始まりました。





自分を認められたいがために変容していく武市、弥太郎、以蔵(佐藤健)と、自分が何をすべきかを探り続ける龍馬が対照的に描かれた回でした。





自分を認めてくれない吉田東洋を亡き者にして、権力を手にした武市は、自分を脅かす者や敵対する者を排除する冷血漢へと変わっていきます。





そのため利用されるのが、勤王党の中では除け者にされ、武市に認められたいために何でもすると言う以蔵。





以蔵が初めて人を殺すシーンは、わざと音を消した演出で、ぶざまに殺すさまが印象的でした。





心優しい以蔵が人殺しになっていく…その転落の始まりがインパクトを持って描かれた名演出でした!





一方、せっかく自分を認めてくれていた吉田東洋が殺され、宙ぶらりんの存在になった弥太郎。





東洋を殺したのは龍馬だから、龍馬を追って殺せ…という後藤象二郎(青木崇高)の命令を受け、上方へ。





…で、大阪で龍馬とばったり会います…





お前が脱藩したから東洋は殺されたとなじる弥太郎。詫びる龍馬。





しかし、脱藩後の龍馬は薩摩に入ろうとして失敗したり、いろいろあったらしく、凄みが増して龍馬を殺そうとするヤツらも苦もなく蹴散らしました。





このシーンの福山、凄みがあって一皮むけた龍馬になってましたね…





自分のめざす攘夷がわからず、探しに行くと去っていく姿を見送って、
龍馬が手の届かない存在になっていくことを感じる弥太郎の言葉どおり、
強い印象を残したシーンでした。





さて、男くさい話になっているためか、視聴率は20%を切り、今回も18.5%にとどまりました。





20%台に戻るのかは、今後の展開次第でしょうか?




今回の評価は…7