ホントに…
フタを開けてみないとわからない…とは、良く言ったもので…
私めが今クールで最も期待をかけた作品は、ショックなまでに期待を裏切るものになっていました…
フジテレビ 木曜22時
「素直になれなくて」第1話
主演―瑛太、上野樹里
脚本―北川悦吏子
演出―光野道夫
最大のネックは何か?
北川悦吏子の脚本です。
これ以前に書いた亀梨和也と綾瀬はるか共演の「たったひとつの恋」の時と同じで…
話が古くさい…んです。
今の若者を描けてない…
それと、せっかく宣伝文句で使ったツィッターが、ドラマの中でちゃんと活かされてない…
北川悦吏子の筆は鈍ったと言わざるをえません。
役者でも脚本家でも第一線でやり続けていないと、ダメになってしまうんです…恐ろしいことに。
それをこの作品は残酷なまでに教えてくれます。
まず、「ツィッター」で仲良くなった仲間ってことですが…
全然、彼らの「つぶやき」が無いんです。
ただ呼びかけて会うためのツールみたいにしかなってない…
セリフで聞いていると、ツィッター上で熱心にやりとりしてるらしいことは、うかがえるのですが…
何せ、顔を知らない相手と初めて会って「○○でしょ?」って言い当てれるぐらいなんですから…
でもツィッターって匿名で「今の自分」をつぶやいていくわけでしょう?
だったら、それぞれに悩みやトラブルの火種を抱えている彼らが、ツィッター上ではどんなつぶやきをしているのか、そこが知りたくないですか?
「電車男」とまではいかないにせよ、ネットが結ぶ絆が大事なわけでしょう?
ところが!!
初回でもう5人とも会ってしまうわけです…
そこからはもう普通の、昔ながらのラブストーリーじゃん…って話です。
しかも、ハル(上野樹里)が喫茶店でコーヒーをナカジ(瑛太)にこぼし…
その後会ってお互いの正体を知る…って今どき恥ずかしくて、そんな展開しないでしょう…
またそれぞれが抱えている悩みも…
アナクロっていうか…
ハルは高校の非常勤教師で自分なりの授業をすると、口うるさい先輩教師に「人気取り」となじられ…
ナカジはカメラマンでエロ雑誌みたいな仕事しかなく、中途半端な仕事と叱られてばかり…
リンダ(玉山鉄二)は出版社の営業にいたのを編集長(渡辺えり)から美貌を買われて引き上げられ、それを理由に路上でキスを強要され…
ドクター(ジェジュン)は医師と偽ってますがホントは医療機器のダメ営業マンで業績最下位…上司(田中哲司)から水をかけられる仕打ちも…
ピーチ(関めぐみ)は不倫相手との子供をおろすため、リンダに立ち会ってもらい…手首にはリストカットの跡が…
うーん
一つ一つがどこかのドラマで見たような古くささ…
「今」が感じられません。
ナカジの家に会いたくてハルが行ったら、元恋人(井川遥)がいて…なんて。
( 」´0`)」オーイ
アイデア無さすぎでしょう…
キャストでは、ハルの上野樹里がどうしても「のだめ」がちらついてしまうのが最大の欠点。
あと心配した通り、ジェジュンのたどたどしいセリフと演技がね~
仕方ないですけど…
瑛太とか、玉山鉄二とか、関めぐみとか、しっかり演技できる人なのに、気の毒な感じが…
特にタマテツが…
さて…今後どうなりますかね~。
スタイリッシュな映像作りをしている光野道夫の演出も、内容がイマイチなのでうすら寒い感じです。
今回の評価は…
視聴率も…
11.9%
予想を下回る数字。
裏の「ひみつの嵐ちゃんSP」に客を取られました。
あと、木曜22時は大人向けの作品が多いので、月曜21時の方がまだ良かったんでしょうね。
次回以降どうなるのか…
不安と不満を抱えつつ見ていくつもりです…
( ̄▽ ̄)b