龍馬、勝麟太郎の弟子となるの巻…「龍馬伝」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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「龍馬伝」1年の中でも今回は重要な回だから…という気迫にみなぎってましたね。





キャスト、脚本、演出が相乗効果のように良い仕事をして、見ごたえ十分な回となっていました。





NHK 日曜20時
「龍馬伝」第16話



主演―福山雅治
脚本―福田靖
演出―大友啓史



坂本龍馬の一生の中で、重要な存在となる勝海舟。
勝との出会いが龍馬を歴史の表舞台に押し出すきっかけになります。





その勝を演じるのが、自身龍馬マニアである武田鉄矢。龍馬の師を演じることに感慨ひとしおだったそうで、その思いが演技にもみなぎってました。





どうしても、武田鉄矢=金八先生のイメージがちらつきはするものの、





二度にわたる龍馬の面接シーンは、福山との掛け合いが絶妙で、つい引き込まれました。




特に1回めの面接で緊張のあまり、しどろもどろの龍馬に×印をどんどん付けていき、それをのぞきこむ龍馬に「見んじゃあねぇよ」と繰り返し言うところは、つい笑ってしまいました。




2回めの面接で攘夷とは?と聞かれ、訥々とながら話していくうちに自分の目指すことがはっきりしていくくだりは、福山が情熱溢れる気迫の演技を見せました。





福山という人は不思議な人で、香川照之や田中岷、今回の武田鉄矢のようにクセの強い人を相手にしても、食われるどころか、それに触発されて、より自分が輝くところが面白い人だなと思います。





弟子入りが許され、勝がアメリカに渡った時に乗った咸臨丸を見に行き、興奮してはしゃぐところは、テンポあるダイナミックな演出で、いよいよ龍馬が大きく歩み出す感じが出て、胸がおどりました。





今までの大河ドラマになかった躍動感が、非常によく出た回でした。





今回の評価は…8





それにしても、私めが好きな貫地谷しほり演じる佐那が、今回も龍馬に相手にされず、かわいそうでなりませんでした。





あと、勝の弟子になっていた饅頭屋長次郎(大泉洋)に勝を訪ねてきた武市(大森南朋)が「饅頭屋の分際で…」と言って、





長次郎がそんな人になってしまったのかとなじるシーンは、権力を手にした人間が本来の自分を失うことをよくあらわしていて、印象的でした。