回を重ねるごとに、大野智の役者としての凄みが増してきてますね。
もはや子供向けのドラマだなんて言えないものになってきています。
日本テレビ 土曜21時
「怪物くん」第4話
主演―大野智
脚本―西田征史
演出―中島悟
毎回、怪物くんが人間界で基本的なことを学んでいくという仕掛けになっているこのドラマ。
今回は「お年寄り」。
ウタコ(川島海荷)姉弟の両親の墓参りについて来た怪物くん一行。
そこでフミばあさん(佐々木すみ江)に、念力を使って腕をのばしお供え物のリンゴをくすねているところを見られてしまいます。
黙っててあげるからジョージと呼ばせろというのを条件に、フミさんはウタコの家までついてきて、そのまま居すわってしまいます。
フミさんは口やかましく、おせっかいを言い、同情をひくために仮病を使う…くえないおばあさんで…
料理を作れば野菜ばかりだったり、怪物くんの好物のカレーに生卵を入れたりします…
怪物くんはついにキレてフミさんに悪態をつき、フミさんは介護施設に入ってしまいます。
こういうクセのあるおばあさん役は佐々木すみ江さんの右に出る者はないぐらい、「花より男子」の女中頭も良かったですが、今回も良かったですね…
憎まれ口のたたき方が絶妙でした。
しかし、この介護施設は裏ではデモリーナ(稲森いずみ)の手下が、デモキン(松岡昌宏)を蘇らせるためにお年寄りの生への執着心を吸い上げているのでした。
フミさんもその毒牙にかかり、怪物くんが卵入りのカレーはうまかったと告げに行った時は亡くなっていました。
(_´Д`)ノ~~
死を覚悟していたフミさんの書き置きがあり、そこには…みんなと一緒にご飯を食べたのは、嬉しく楽しかった…食べ終わったら作ってくれた人への感謝をこめて「ごちそうさまでした」と、ちゃんと言わないといけない…と書かれていました。
怪物ランドではお父さんの怪物大王が忙しくて、いつも1人で食事をしていた怪物くんは、身寄りがなく1人で食事をしていたフミさんの孤独が痛いほどわかったのです。
誰にも看取られず孤独に死んでいったフミさんを前に、怪物くんは涙が止まりません。
涙の止め方をおせっかいで教えろ…と泣きながら訴えるこのシーン、大野智の演技が圧巻でした。
グッときましたね…
(T-T)
大野くん…
ただ者ではないです…
やっぱり。
「ヤンキー君とメガネちゃん」とこの「怪物くん」は予想を良い意味で裏切られました…
成宮、仲の好演同様、大野くんの好演によるところ大です。
今回の評価は…