前回のラストで唐突に、海ちゃんのパパになりたい…と言ったら嫌われてしまった大雅(松本潤)。
最後のハードルはそこだったわけで…
フジテレビ 月曜21時
「夏の恋は虹色に輝く」最終回
主演―松本潤、竹内結子 脚本―大森美香
演出―澤田鎌作
でもまぁ、そんなハードルは大して高くなくて、割りとすんなりクリアできて、めでたしめでたしって終わり方だったわけです。
恋愛ドラマとしては、最後までイマイチドキドキさせてくれませんでした…
むしろ、最終回も面白かったのは大雅の勉強熱心さが報われて、「ハムレット」でセリフのある役をもらい…
大事なところで、セリフをかんでしまうのでは…? というみんなの心配を裏切り、見事演じてみせるまでの話の方でした。
市村正親や北村有起哉など、ホントの舞台人が出てくれたことで、ウソくささが減りましたし…
(深田恭子が出てた意味はよくわかりませんでしたが…)
客席の一番後ろに航太郎(伊東四朗)の亡霊が現れ、拍手している姿には、じ~んとしてしまいました。
しかし、「ハムレット」にホントにあのセリフがあるんですかね、セリフに虹が出てきたので驚いてしまいました。もしあるならよく探してきたなと感心するのですが…
実際、松本潤には舞台に挑戦して欲しいと、今回見てて思いました。
鍛えられれば、もう一皮彼自身もむけるでしょうからね。
2世俳優仲間の母親の恋多き女優を見たいと以前記事に書きましたが、夏木マリが演じてくれました…
なるほどって感じで嬉しかったです。
(総評)
スタートしたばかりの頃はこのブログでも、いろんなコメントをいただき、皆さんの関心度の高さがうかがえるドラマでした。
議論の一つは松本潤の役の設定。大物スターの二世で、親ほどの力がなく大した役がもらえない…ってこと。
しかも、初回であっさり父は死に、残された事務所の人たちのためにも、頑張らなくてはいけなくなる…
…ってことは、恋愛してる場合じゃない…ってことで、そもそもそこが中途半端な恋愛ドラマにしてしまった原因なんですね。
そしてヒロインの方もシングルマザーで、基本は生活していくこと、子供を育てることが大事で、恋愛は二の次って感じであること。
それが、ドラマの恋愛ムードを一向に高めなかった…
あと、恋敵の存在が弱かったこと…
大雅の兄にしても、同じ事務所の女優にしても、割とあっさり諦めてしまう…
…てな感じで、恋愛ドラマとしては盛り上がりに欠ける作品だったと言わざるをえません。
キャストでは松本潤が「花男」の道明寺のイメージを払拭すべく、頑張っていました。
素直でまっすぐなところが彼の武器で、それは活かせていたとは思います。
成長していくさまが爽やかに描けてはいました。
むしろ問題は竹内結子の方で、あまり魅力的でないキャラになってしまいました。
急にワ~っと泣き出すのとか、オイオイって感じでしたから…
恋愛ドラマを今作るのって難しいんですかね~
改めて痛感した作品でした。
全10回の平均視聴率は…
12.3%
最高 ♯1 15.7%
最低 ♯5 10.2%
一時は10%割れも危ぶまれましたが、何とか2けただけで乗りきりました。