夏ドラマの期待度ランキングで、私めが第1位にしたのが実はこの作品でした。
各局で刑事ドラマが視聴率を取る中、鬼才クドカンがどんな刑事ドラマを作るのか?
名作「タイガー&ドラゴン」以来の長瀬智也とのコンビで、脇のキャストも充実しており、面白くないわけがない…
と、期待したわけです。
…で、フタをあけてみたら
第1話、第2話はクドカン自らの演出だったのですが、おふざけが過ぎるな~、好き嫌いが分かれるな~
と感じました。
私めは楽しめたんですけどね…
クドカンらしい小ネタの応酬。
劇団系のクセ者たちを適材適所にちりばめたキャスト。
刑事ドラマのお約束を茶化して、ひねりを加えた展開。
第2話の蒼井優の回は、早くも完成形に近いものになってました。
今回クドカンはこういうことがやりたいんだな…という…。
ところが、自分が演出する回に力を注ぎすぎたのか…
その後、作品の面白さはトーンダウン。
うぬぼれと一緒にうぬぼれ5のメンバーも本筋にからませるようになってからは…
ちょっと笑いの焦点がボケてしまいました…
生田、要、矢作、坂東の4人それぞれ個性をいかして盛り上げてたし…
荒川良々の相変わらずの怪演…
西田敏行のアドリブ連発の自由自在な演技。
筆談ママ役の森下愛子の強烈な存在感。
ウェイター役の少路勇介のすっとぼけた味のある演技。
ゲストで出た女優も、うまくそれぞれの個性に合ったキャラを与えられ、楽しそうに演じてました。
でも…視聴率にはつながらなかったんですね。
難しいものです。
作る側が楽しんで作りすぎたってこともあるかもしれません。
クドカンにはこれに懲りず、また奇抜な攻める姿勢のドラマを作ってもらいたいです。
…あっ!!肝心の主役長瀬智也について書くのを忘れてました。
おバカキャラをここまでまっすぐに熱く演じられるのは、この人しかいません。
白いスーツのヘンテコダンスは、ジャニーズにあるまじき面白さでした。
全11話の平均視聴率は…
7.9%
最高 ♯1 12.2%
最低 ♯9 6.5%
2けた超えたのは初回だけで、第2話で7%台に急落。そこから数字が戻ることはありませんでした。
(;_;)/~~~