追い詰められた者同士の恋…上戸彩「流れ星」第1話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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恋愛ドラマはそれぞれの境遇に負荷がかかっているほど盛り上がる…という法則みたいなものがあるわけですが…





今回のドラマはそれぞれ兄妹に問題があり…というパターンで…。





フジテレビ 月曜21時
「流れ星」第1話



主演…竹野内豊、上戸彩 脚本…臼田素子、秋山竜平
演出…宮本理江子





ヒロインの梨沙(上戸彩)にはろくでなしの兄(稲垣吾郎)がいて…





借金の肩代わりをさせられイメクラで稼ぐ日々。
それを負い目にも感じず、ノコノコ現れては金をせびり、妹の恋人(大東俊介)に近づき大金を巻き上げ、妹が風俗嬢なのをバラしてしまう…





平然と悪気なく性根の腐ったこの兄を稲垣吾郎が、すんなり演じています。





変に悪どく演じるより、かえってリアルで、こういうヤツいるよな…という感じ。





無表情で妹の携帯のロックをはずし、着信履歴から彼氏に気づくあたりは、冷ややかな凄みがありました。




この兄がこの先どう妹を苦しめるのか…期待させるものがありました。





稲垣吾郎にこの役をはめた中野利幸Pは「ラストフレンズ」で錦戸亮にDV男を演じさせたプロデューサーで、キャスティングにセンスを感じます。





上戸彩はいつもの明るい健気キャラではなく、どちらかといえば汚れ役。恋人にも疎んじられ、思い詰めて兄を殺そうとまでする…





いつもの上戸彩を求めるファンには、ご不満の役でしょうが、むしろ私めはこういう翳りのある役こそ上戸彩はいいと以前から思っていたので、我が意を得たりの役どころです。





水族館のクラゲを見て荒んだ心を癒すシーンの、暗く憂いを帯びた目が印象的でした。





一方、ヒーローの健吾(竹野内豊)は水族館の職員。




妹(北乃きい)は肝臓を患いこのままでは余命1年。
生体肝移植をしないと助かる道がない…





母(原田美枝子)も健吾も不適合で親戚にも婚約者(板谷由夏)にも断られ…





それがもとで婚約者ともうまくいかなくなり…





知り合った梨沙が金に困っているのを知り、その金を肩代わりするかわりに自分と結婚してもらい、ドナーになってもらおうとする…




ずいぶん唐突だな…とは思いましたが、互いの事情で一緒になった2人がこの先どうホントの恋愛関係になるのか…





最近あまりこういうシビアな恋愛ドラマがなかったので展開が楽しみです。





今回の評価は…7





しかし、秋のドラマは暗いトーンのドラマが多いですね。そういえばコメディがない…ですね。