このドラマの良さを人に伝えるのは難しいんです。
語り口というか、感じ取る良さなので…
日本テレビ 土曜21時
「Q10」第3話
主演…佐藤健
脚本…木皿泉
演出…佐久間紀佳
今どきの高校生を描くのに、あえてアナクロな要素を持ち込んで、いつの時代も変わらない若者のピュアさを描く。
そこに脚本家木皿泉の目論見があると、今回明確にわかった気がします…
初回で生徒たちに「戦争を知らない子どもたち」を歌わせたのには面くらいましたが…
今回は文化祭のミスコンにでた河合(高畑充希)という女生徒にフォークの名曲「風」を歌わせました。
(今聞いてもやっぱりいい曲…)
兄にブスと言われ自分に自信のない河合が、人前で訥々と歌うには素朴で人の心を打ちナイスな選曲でした。
そんな河合をまっすぐに好きな影山(賀来賢人)は、文化祭恒例の裸踊りで、踊りながら大声で「河合はキレイだ!」と叫びます!
その行動が、ミスコン出場にしり込みする河合の背中を強く押すわけです。
もう一つ、神社の厄除けのお守りを人間以外につけると命を失うと知った平太(佐藤健)がQ10(前田敦子)につけたのを思い出し、Q10が無事と知って号泣するシーン。
急に号泣するので面くらう部分もありましたが、お守りというアナクロとロボットという対照の妙が面白いと思いました。
デジタル世代へのアナログ世代からのメッセージを感じるドラマです。
そこをふまえてご覧になってはいかがでしょうか?
今回の評価は…
怪優白石加代子と田中裕二の親子が私めのお気に入りキャラ。おはぎを差し入れに持ってくるアナクロさに笑いました。
(^-^ゞ