まだ主演経験の少ない若手女優を主演に起用するなら、その女優の力量や適性をちゃんと把握した上で…
その女優の魅力を出すにはどうしたらいいかを、もっと考えて企画を立てるべきではないでしょうか?
視聴率が取れそうならそれでいいという安易な題材選びが失敗を招いている例が、今クールは多いように思います。
TBS 金曜22時
「LADY~最後の犯罪プロファイル」第5話
主演…北川景子
脚本…徳永友一
演出…山本剛義
「CONTROL」の松下奈緒の女刑事。
「美咲ナンバーワン!!」の香里奈の教師。
そして、この作品の北川景子のプロファイラー。
いずれもこの女優ならば、他に演じたら、その良さが出るのにな~という役はあったはずです。
経験がまだ少ない分、器用に何でもこなせるわけではないので…
刑事ドラマなら…
海外ドラマでもヒットした犯罪心理ものなら…
ヒットした「ガリレオ」や「ごくせん」の2番煎じなら…
という安易な視聴率重視の考えが、視聴者にもすぐにバレてしまうのです。
やはり、何回見ても、北川景子にこの役をやらせるべきだったとは到底思えません。
決して、演技が上手いタイプではない彼女を、ただの下手くそと決めつけるのは、あまりに乱暴で…
彼女にあった役柄はあるわけで、ぴったり合えば、北川景子っていい女優だな…ってことにもなるわけです。
このドラマの場合、脚本も確かにひどいけど、そもそも企画自体の問題です。
今回も前回に引き続き、柳楽優弥は熱演してましたが…
あまりにオチがヘンテコで、その熱演が報われずに終わってしまいました。
次回作は映画で頑張って欲しいです。今回の出演を見てオファーが増えるでしょうから。
今回の評価は…