ベテラン脚本家のさじ加減…「デカワンコ」第5話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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伴一彦という脚本家の名前をどこかで見たな…というドラマ好きの方は、結構いらっしゃるのではないでしょうか…





特に40代以上の方は…





古くは「うちの子にかぎって」や「パパはニュースキャスター」、最近では「喰いタン」など親しみやすいハートフルコメディを得意としてきた脚本家です。





そのキャリアが見事に生かされているのが、今回のこのドラマです。





日本テレビ 土曜21時
「デカワンコ」第5話



主演…多部未華子
脚本…伴一彦
演出…久保田充





コメディというとふざけるものだと勘違いして、凡作になってしまうパターンはあまたありますが、





良質なコメディドラマはなかなか生まれにくいものです。





特に脚本家の力量が問われるジャンルで、今回のこのドラマなどはお手本ともいうべき目配りとさじ加減が随所に見受けられます。





まずコメディとは演者がふざけてはいけない…あくまでマジメであること…





このドラマの魅力は、ワンコの設定も服装も突飛ですが、多部未華子がマジメかつひたむきに演じていることが何より。





そして、結構ヘンなことをやらせても、悪ふざけになる一歩手前で踏みとどまる節度、その見極めがベテラン脚本家ならではなのです。





更にワンコをめぐる脇の刑事たちのキャラクターづけがしっかりされていて、





今回などは、今までもチラ見せされていたチャンコ(石塚英彦)の謎の行動に、しっかり答えを出してくれるなど…





目配りが行き届いていることに感心します…





毎回どこかしらで必ず警察犬ミハイルが活躍するなど、それは犬にまで及んでいるのです。
(田口トモロヲの「ミッ!ハイ~ル」という呼び方が結構ツボです…)





今回のチャンコと愛犬シロとの再会と別れ…
なかなか感動的なものがありました…





落語に始まり落語に終わる構成も鮮やかで、「元犬」という落語をちゃんと聞いてみたくなりました。落語ってこういうシュールなものがあるんですよね…





今回の評価は…7





デュークをデークとしつこく毎回呼び続けるコマさんが何気にツボです…(笑)