とりわけ驚くようなオチもなく…もや~っとしたまま終わってしまいましたね。
フジテレビ 火曜22時
「美しい隣人」最終回
主演…仲間由紀恵
脚本…神山由美子
演出…今井和久
結局、同じような境遇に育ち同じように幸せを手にしていたのに、同じ年頃の自分の息子は死に、
絵里子(檀れい)の息子は大丈夫だった…
で、テレビのニュースで「良かった…」と絵里子が口にした映像を見て…
私はこんなめにあったのに、こいつは…
ってなったってことでしょう!?
あそこまで念入りな復讐(正確には復讐じゃないですけどね…)をするには、ずいぶん無理のある動機ですよね…
逆恨みに近いというか…
最終回は全体にだらだらしていて、わかったのは沙希(仲間由紀恵)の生い立ちや境遇が絵里子に似ていたってことと、いろいろ知っているのに絵里子に加担しなかった理生(南圭介)は沙希のことが好きだった…ってことぐらい…(汗)
絵里子の目の前で、沙希は窓から落ちたのに、生死もその後の行方もわからない…って、
( 」´0`)」オーイ
んなわけないでしょうに、
なんだかわけのわからないラストでしたね。
謎めいた微笑とつぶやきで終わってましたが…
ちなみに最終回の視聴率は…
→14.8%
(前週比1.2%)
…でした。
リアルタイムで見た方は、途中地震による中断があったり、とてもドラマをじっくり見ている気分ではなかったとは思いますが…。
今回の評価は…
絵里子の変化を檀れいがうまく演じてましたが、案外檀れい自身が性格きついっていうかイヤな人なのでは?って思えるほど真に迫ってました…
【総評】
まず仲間由紀恵が「TRICK」とも「ごくせん」とも違う新境地を開いたというのが、この作品の成功の要因ですね…(前記2作品ほどの大成功ではありませんが…)
仲間由紀恵という女優は風変わりな役の方が似合う人で、2面性のある役で力を発揮する…
今回で言えば、絵里子や絵里子の周囲の人間を次々にたらしこんでいく人あたりの良さと、夫にDVする時に見せる冷淡さ、ニヤリと笑って復讐を楽しむ残虐さ…
細かい表情や声音の変化で見せたその二面性が、ドラマを面白くしていました…
ちょっといらつくほど「金麦」的に品行方正な檀れいの演技と好対照でした。
じわじわと絵里子のまわりを取り込んでいく引っ張り具合は、引っ張りすぎのきらいもありましたが、うまく持たせたな…という気はします。
全体に低調だった冬ドラマの中では、先の展開が気になる数少ない作品の1つでした。
全10話の平均視聴率は…
12.9%
最高
15.0%(♯2)
最低
9.8%(♯3)
→裏にサッカーが来て不運でした…
ほどほどに成功といったところではないでしょうか?