岸部一徳の存在感の大きさ…「スクール!!」最終回 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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「冬のサクラ」同様に地震で休止した影響で第9話と最終回をまとめての放送となりました…





江口洋介も西島秀俊も渾身の熱演でしたが、
岸部一徳演じる武市の存在感の大きさに打たれました。





フジテレビ 日曜21時
「スクール!!」最終回



主演…江口洋介
脚本…秦建日子
演出…土方政人、岩田和行


岸部一徳って、いつからこんないい役者になったんでしょう…





あの独特の肩の力の抜けた演技は以前からそうでしたが、そこに味わいというか深みが近年特に増したように思います。





今回のみきちゃんこと武市先生も名演でしたね。





がんも末期で死が近づいているのに、病院を抜け出し翔子を救い導こうとする姿は感動的でした。





はぐれてしまった翔子に伝えてくれと成瀬に頼む言葉…

「自分を救えるのは自分だけ。
変わろうとしなければ何も始まらない…」





という言葉は、震災で傷ついた人も多い今、とても心に響く言葉でした。





その言葉を聞いてやっと翔子は暴力をふるう兄から離れることを決意するのです。





伝えるべきものを伝えて、学校の屋上から生徒の姿を見、声を聞きながら死んでいく武市の姿は、とても印象的な死にざまでした。





このドラマは主人公が校長だけに教師たちが成瀬の影響を受けて変わっていく…




というのもテーマの一つで副校長(塩見三省)はじめ、塚本高史も北乃きいも、変わったのがよくわかり、今までクールに構え続けた三浦翔平も最後に変わりました。





考え方は違うけど同じ情熱を持ち合う桐原(西島秀俊)の存在もが、このドラマをただの熱血学園ものに終わらせませんでした…





あくまでも現実を見据えて行動する桐原が、熱さを取り戻していくさまを、西島は的確に演じました。





この人はもっと評価されてしかるべき役者だと私めは思います。





岸部と西島は今クールの間違いなく助演男優賞候補です。