冬ドラマで最後に始まり最後に終わったこの作品、最終回は「らしい」終わり方でした。
テレビ朝日 金曜23時15分
「バーテンダー」最終回
主演…相葉雅紀
脚本…山浦雅大
演出…片山修
ホテルカーディナルのメインバーのチーフバーテンダーの座をかけて、葛原(金子ノブアキ)と対決することになった佐々倉(相葉雅紀)。
亡き来島会長(津川雅彦)から判定人を任された加瀬(竹中直人)は美和(貫地谷しほり)にそれを譲ります。
まずは葛原。名門ラッフルズホテルにちなんだカクテルで完璧な仕上がり、メインバーの十分売りになる見事なできばえ。
続いて佐々倉。佐々倉は研究を重ねて作り出したカクテルではなく、飲む美和の今の心、祖父亡きあと素人の自分がホテルを経営していけるのか…という不安に、力付け背中を後押しするような来島会長を思い起こさせるカクテル。飲んだ美和は涙ぐみます。
そして判定は葛原。
勝負には敗れたものの、加瀬に言われた本物のバーテンダーに佐々倉はなれたのです。
美和は一からホテルの現場で働くことになり、佐々倉は店をやめ、小ぶりな自分の店を持ちます。
このドラマらしい終わり方でホッとさせられました。
【総評】
以前も記事に書きましたが、同じこの枠で初主演した「マイガール」の時と同じように、
相葉雅紀は番組当初は頼りなげながら、回を重ねるにしたがって、演じる人物が成長するのと同時に、相葉自身も演技が成長していきました。
それは真摯に役と向き合おうとする相葉の努力の賜物でしょうし、
今回は津川雅彦、竹中直人、光石研、貫地谷しほり、荒川良々といった演技派に囲まれて、その影響も受け引き上げられたのもあるでしょう。
しぐさにも表情にもセリフにもゆとりが出てきたように思います。
次回主演する際はどうなるか楽しみです。
このドラマ自体は、ほどがよく見易いドラマでした。
私めは1人カウンターで酒を飲むタイプではないのですが、バーテンダーにカクテルを作ってもらいたくなりました。