冬ドラマは秋から2クールにわたって放送された「相棒」が視聴率も内容も傑出していて、あとの作品は一長一短があり上位はダンゴ状態でした。
そのため演技賞を選ぶのも難しい作業となっています。いろいろ意見も分かれるのでは…と思います。
…というわけで、最優秀助演男優賞にノミネートされたのは悩んだ末に5人でなく6人になってしまいました。
「外交官・黒田康作」
香川照之
アカデミー賞でのメリル・ストリープのように、出ればノミネートされるような常連っぽい感じ。
織田裕二と2人きりのシーンは見ごたえのある対決でした。
「悪党~重犯罪捜査班」 村上弘明
おいらは~チャンピオンと謎の歌を歌う怪演。濃厚なうさんくささが、作品に厚みを加えていました。
「冬のサクラ」
高嶋政伸
→怪演という意味では村上をさらにしのぐ怪演。少々やりすぎ?って時もありましたが…
同じ「冬のサクラ」からもう1人。
佐藤健
→昨年の成長を証明するかのように、肩の力のぬけた自然体の演技で草なぎ剛とのからみも見劣りしませんでした。
「スクール!!」
西島秀俊
→かつて熱血教師だったものの、その後はクールで現実的になった教務主任が、熱血校長が来たことで熱さを取り戻すさまを、繊細かつ的確に演じました。
同じ「スクール!!」からもう1人。
岸部一徳
→主人公を陰ながらサポートするさりげなさ。飄々とした中に筋の通った教育者魂を垣間見せた名演でした。
以上、レベルの高い6人の争いを制したのは…
「スクール!!」
西島秀俊
この人物の存在があって、このドラマはもう一皮むけた学園ドラマになったのです。そこに西島の功績は大でした。