昨夜から始まった「名前をなくした女神」が初回に驚くべき視聴率を出しました。
なんと初回から…
9.5%!?
いきなりの1桁スタートはさすがに面食らいました…
フジテレビ 火曜21時
「名前をなくした女神」第1話
主演…杏
脚本…渡辺千穂
演出…水田成英
なぜ、そこまでダメだったか?
初回を見た感想で言うと…
震災後の今の視聴者の気分にそぐわないというのが、大きいように思います。
今は国民全体が人間の善い部分を見よう…
人と人の絆を改めて見直そうとしている時期なのに…
表面は仲良さそうにしてもほとんど二枚舌で、嫉妬や欺瞞、虚栄心、猜疑心が渦巻くママ友地獄は、人間の醜さ全開で見ていて気分のいいものではなく、拒否反応が出たのでは…と思います。
企画を立てた時は、無論こんな事態になると思ってはいないわけですから、仕方ないのですが…
「泣かないと決めた日」の時と同じようにやっても、そこはうまくいかないでしょう…
木村佳乃やりょうや尾野真千子がいかにも裏の顔がありそうに演じているので、狙い通りいや~な気分にさせられるのですが、それが裏目に出た感じです。
杏は新米の専業主婦をけなげに凛と演じてますが、全体を覆うダークな空気感を榮倉奈々のように払いのけられはしてません。
やはり主役としての求心力がまだ弱い気もします…
脇にアクセントとしている分にはいいのですが…。
今さら軌道修正もしづらいでしょうが、エグさを抑えてしまうように思います。どんな手段に出るか?
フジテレビでは早くも検討が行われているに違いありません。
今回の評価は…