タイムリーな秀作…WOWOW「CO」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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WOWOWの連続ドラマ枠日曜22時のドラマWは「パンドラ」や「空飛ぶタイヤ」など傑作を生んできました。





加入者でないと見られないので、このブログでは基本的に記事には書いていないのですが…





明日、最終回を迎える今回の作品は、また1つ傑作誕生といえるものです…
加入者でない方は、DVD化された際にぜひご覧いただきたいと思います。





WOWOW 日曜22時
「CO 臓器移植コーディネーター」



主演…吉岡秀隆
脚本…秦建日子ほか
演出…生野慈朗ほか





このドラマ、スゴいことに放送中に現実でもドラマで描かれていることが実際に起き、タイムリーになったということなんです。





ドラマのテーマは臓器移植。主人公は脳死した患者が出た場合、臓器移植を患者の家族に提案し、理解を求め移植に応じてもらうコーディネーター。





脳は死んでいても、体は生きているわけで、その体を切り刻むことは家族にとっては受け入れがたいこと…




そこを説得するというのはツラい仕事です。
家族の心情をくんで葛藤してしまう吉岡秀隆と、クールに割りきって対処するユースケ・サンタマリアが対照的に描かれます。





メインのストーリーは、今まで法律で認められず海外に臓器移植を受けに行かなければならなかった子供のドナーからの臓器移植。





法律が改正されて初めての移植がつい最近行われ、話題になりました。やはり、法律は改正されても移植に応じてくれる家族は少ないらしく、なかなか成立しなかったようです。





しかも、虐待された形跡のある場合は、その臓器は移植できないらしく、それもきちんと調べられるらしいのです。





このドラマではそこをうまくストーリーに組み込んでいて、脳死した少年は実は母親に虐待を受けていたようなのですが、





病院側は移植を成立させるために、その事実を隠蔽するのです。





しかも、大手製薬会社社長の孫娘が移植待ちをしていて、1番目の順番の子供を飛び越えて2番目の孫娘に移植されることになります。





孫娘可愛さに堂々と悪事を行い悪びれもしない橋爪功の演技が相変わらず素晴らしいです。





しかし、そんな悪事がまかり通るわけもなく板谷由夏の記者や豊原功補の刑事、麻生祐未の移植されなくなった子供の母親らが立ち向かいます。





虐待の事実を隠し、揺れる母親を木村佳乃が、デリケートな演技で好演しています。





結局、木村佳乃が移植を拒否し、話は振り出しに…

ところが今度はユースケ・サンタマリアの息子が事故で脳死になってしまい…





どうするかが最終回というわけです。





臓器移植というものを、いろいろと考えさせられる、見ごたえのある秀作です。




ぜひ機会があればご覧ください。