春ドラマのもう1つの特徴は何と言っても子役たちの活躍ぶりです。
かつて1つのクールで、これほど子役がいろいろとドラマでめざましい活躍をした時がTVドラマ史上あったか!?と思えるほどです。
粒ぞろいの子役の中でも、筆頭にあげるべきは…やはり
「マルモのおきて」の双子を演じている芦田愛菜と鈴木福。
まさかこんな高視聴率ドラマになると誰が予測しえたでしょう。
2人がエンディングで歌い踊る「マルマル、モリモリ~」が人気に火をつけました。
芦田愛菜は勿論、これまでにもさまざまな映画やドラマに出ていた鈴木福くんも大ブレーク。今後引っ張りだこになるでしょう。
次に「マルモのおきて」の裏の「JIN」では喜市を演じる伊澤柾樹。
今シリーズは出番が少なく残念ですが、麻生祐未演じる橘家の奥さまに脚気を治させるためドーナツを食べさせる回は泣かせてくれました。
また今回のシリーズでは吹越満演じる歌舞伎役者坂東吉十郎の回で反抗的な息子与吉を演じた大八木凱斗くんにも泣かされました。
続いて、主人公はじめ5つの家庭が描かれている「名前をなくした女神」。
ここでも親たちのいさかいや幼稚園でのいじめによって泣かされる子供たちが、皆いい演技を見せてくれています。
「仲間はずれはボクです…」の名ゼリフを残した、杏演じる侑子の息子健太役の藤本哉汰くん。
遠足に行けず涙ながらにママをなじりダメージを与えたちひろ(尾野真千子)の息子爽役の長島暉実くん。
リベンジの意味を間違え悪女となって健太をワナにはめた真央(倉科カナ)の娘羅羅役の谷花音ちゃん。
健太に勉強で負け母レイナ(木村佳乃)になじられ追い込まれていく娘彩香役の小林星蘭ちゃん。
あまり出番はありませんが利華子(りょう)の長男空斗にはトップ名子役の1人、今井悠貴が出ています。
さらに「ハガネの女」は小学校が舞台だけに、子役はわんさか出ていて…
前シリーズは既に顔が売れている子役たちがたくさん出ていましたが…
今回の強敵は「マイガール」でコハルちゃんをけなげに演じた石井萌々果。
今回は性格がねじくれている美月という役。ニヤリと笑う悪~い顔が印象的でした。
他にも、アスペルガー症候群の友喜を演じる浦上晟周。その親友でかばいかばられする夏希を演じる鍋本凪々美。
あたりも実にしっかりした演技を見せてます。
重要な役という意味では「グッドライフ」のわっくん役の加部亜門くんは「マルモ」の2人に匹敵する働きぶり。
長いまつ毛が印象的で、当初自分を「わっくん」と呼ぶのに抵抗を感じさせましたが、慣れてきて…
変にお涙ちょうだい的なクサイ演技でなく、淡々と演じているのに感心します。
最後に「犬を飼うということ」で主人公錦戸亮の子供を演じている山崎竜太郎と久家心。
この2人、最初は他の子役に比べ下手で、どうなることか…と思いましたが、
回を重ねるにつれ、演技もしっかりしていき、気にならないまでに成長しました。
以上、とにかくよくこれだけ優れた子役がいるものだと感心させられる春クールでした。