はぐらかし笑いが絶妙…「勇者ヨシヒコと魔王の城」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このドラマ、やっぱり面白い…
単純な面白さでは、夏ドラマNo.1です。





ゆるゆるな感じが快い限り…おすすめです!





テレビ東京 金曜24時12分
「勇者ヨシヒコと魔王の城」第2話



主演…山田孝之
脚本・演出…福田雄一





まず魔王の城に向かうヨシヒコ(山田孝之)と3人組(宅麻伸、ムロツヨシ、木南晴夏)の前に立ちはだかったいかにも強そうな敵…





しかし、カラスが鳴いて5時になったことを知らせると屈強な部下たちは全員、対決せず帰る構え。





リーダー(池田成志)は慌てて止めますが、9時から5時までと決まっているらしく、次のバイトがあるから…とか、ヤボ用があるから…とか、どうせ派遣で正社員にしてくれないから…とか、





やけに現代的でリアルなことを言って、職場放棄をしてしまうんです…





このへんのはぐらかし方が、このドラマは絶妙で…





山賊との対決でも、その若い山賊の過保護ママが現れて、息子のためにやられちゃってくれと米を渡したり…





母親の不倫を息子が暴いて親子が勝手にもめたり、まるで対決にならず…





そのグダグダが何とも言えず笑えます。





村を訪れた時、村人が出てきてジェスチャーで「ダメダメ、静かに静かに、お願いだから」とやってるのに、ヨシヒコが「バツ、バツ、1、1、セーフ」って読むあたり、山田が真顔ですっとぼけていて笑えます。




山神に生け贄を捧げるというので、山神に意見してやると勇み立つヨシヒコは生け贄の娘を連れて山神のもとへ…





ところがその途中、輿から下りて現れた娘はブスメイクの渡辺直美。





こんなブスじゃ山神も困るだろうと案じたら、やっぱり山神も連れて帰ってくれ…もう生け贄はいらない…と言う始末。





ここでも山田が真顔でブスブスと連発…またそれがかわいそうに思えないくらい渡辺直美がブスで…(笑)





そのへんの面白さを文章で伝えるのは難しいのですが…まぁとにかく面白いんです。





ラスト近くにお約束で出てくる佐藤二朗演じる仏さま。





ヨシヒコにだけは3Dメガネをつけないと見えないという馬鹿らしい設定で、「主人公が裸眼で見えない…ってどうなのよ…」と仏がぼやくのとか、クスクス笑いネタが満載です。





役たたず魔法使い(ムロツヨシ)の新しい呪文が、甘い物を食べたくなる…っていうのも笑えたし、





刺すと引っ込むナイフでヨシヒコを刺すムラサキに、「引っ込むけど、ちょっと痛いんだけど…」と文句を言うのもツボでした…





とにかく笑える小ネタがたっぷりの快作です。





今回の評価は…7