前回の記事でこのドラマがいかに上質なコメディであるかにふれましたが…
今回もドラマ作りのうまさについて書きたいと思います。
日本テレビ 土曜21時
「ドン★キホーテ」第4話
主演…松田翔太
脚本…根本ノンジ
演出…大谷太郎
今回見終わって気づいたのですが…このドラマ、あるキーとなるアイテムをうまくストーリーの中で使っているんですね…
前回で言えば携帯電話…
前々回だと漫画「新宿鯖」…
…でもって今回は「お好み焼き」。
児童相談所が催す夏祭りで、中身はヤクザ鯖島の城田(松田翔太)が張り切って作る自慢のお好み焼き。
これが、今回問題となった父子家庭に解決をもたらし、ついでに鯖島(高橋克実)と妻あけみ(内田有紀)の関係まで修復させる…
という鮮やかな展開でした。
こういう洒落た脚本、ビリー・ワイルダーの映画やかつての三谷幸喜のドラマみたいなのが、私めは大好きですので(…ちょっと誉めすぎですが…)嬉しくなりました。
こういうところで感心する脚本が、ホント最近少ないもので…
このドラマ、単なる魂入れ替わりのおふざけでなく、毎回児童相談所に持ち込まれる問題を解決する社会性があるところがいいわけで…
今回も母子家庭に比べて、援助とかがあまりなされない父子家庭の切実さがよく伝わりました。
これを思うと、イクメンなどと呼ばれて登場している「全開ガール」の父親たちのなんとお気楽なことか…
現実は今回の父親のように厳しいんだろうな~とは思います。
施設に預けるって決断はなかなかできませんよね。
ところで、私めのこのドラマのお気に入りキャラは、相談所の西脇チーフ(三宅弘城)。
この三宅という人は舞台役者さんでバカっぽい役をやらせるとめちゃくちゃ面白い人なんですが…
このドラマでも城田(鯖島)にいいように持ち上げられる絡みが増えてきて、面白くなってきました。ぜひご注目を。
でも今回一番笑えたのは、中身が城田の鯖島が相談所に来て、自分のことを「NPO法人鯖の会の者です」と名乗ったところでした。
鯖の会って…(笑)
今回の評価は…