ノミネートをするのがやっとで該当者なしで終わってしまった最優秀主演女優賞に比べて、主演男優賞はすんなりと5人を選べて、かつハイレベルの戦いとなりました。
ではノミネートされた5人とは…?
伊藤淳史
…「チーム・バチスタ3」
主演なのに決して前へ前へ出ようとしない控えめな演技ながら、これまで以上に個性的な脇役たちに混じっても主役としての存在感を保ちえていました。
仲村トオルの白鳥とのコンビネーションも3作目でますます磨きがかかり対照の妙がよくでていました。
佐藤浩市
…「陽はまた昇る」
刑事から警察学校の教官になった男をストイックに演じて、本領を発揮しました。
単なるスパルタ教官ではなく生徒と向き合う中で自分も変わっていくというのをしっかりと演じていました。
瑛太
…「それでも、生きてゆく」
総評でも書きましたが、ハイレベルなキャストの中で、瑛太ってスゴい役者なんだな~というのを見せつけてくれました。
特に受けの芝居の上手さには舌をまきました。大竹しのぶや満島ひかりに思う存分に芝居をさせながらの演技は彼が培ってきた経験がモノを言ってるな…と思いました。
山田孝之
「勇者ヨシヒコと魔王の城」
そこまでやるかっていう山田の飄々としたおふざけ演技が、実に見事でした。
あくまでも真顔でやる突拍子のない行動が多くの笑いを生み、単なるおふざけに終わらせない秀作にしました。
但しこの人にはシリアスな役をもっといい時間帯でやって欲しいのですが…
松田翔太
「ドン★キホーテ」
期待以上の演技を見せてくれ、いい意味で裏切ってくれた好演でした。
きれいな顔でヤクザの演技をするギャップを見事に生かして高橋克実とのコンビネーションも絶妙でした。
以上5人の中から最優秀主演男優賞に選ばれたのは…
瑛太
…「それでも、生きてゆく」
瑛太の真価が問われる厳しいハードルを見事クリアしてくれました。
ただ今回視聴率があまり良くなかったことを受けて、彼がドラマを避け、活躍の場を映画ばかりにしてしまうようになると寂しいことだな…と思います。
同世代のそれこそ、山田孝之や松田翔太とドラマでも競演して欲しいのにと願うばかりです。
さて…
明日は夏ドラマの満足度ランキングの発表です。
1位が最優秀作品賞になります…お楽しみに。