生きていく意味…亀梨和也「妖怪人間ベム」第3話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このドラマ、子供たちの間ではすごい人気で、今回の世代別視聴率で4~12歳男女のC層は実に33%!!




これは「サザエさん」をも上回るすごい数字です。





ところが、今回などは人生について深く考えさせられる内容で、子供たちにはどこまで理解できているのかな…と思います。





大人にこそ見て欲しいドラマなんですがね。
(まぁ…もちろん子供たちにも何かを感じてもらうのは大事だとは思いますが…我々が子供の頃に見た「ウルトラセブン」とか深い内容でしたからね…)





日本テレビ 土曜21時
「妖怪人間ベム」第3話



主演…亀梨和也
脚本…西田征史
演出…佐々木紀佳





自殺を図ろうとしていた老人を救ったベムたち。その老人和久井(平田満)は、昔、彼がまだ若い頃にやはり自殺しようとしたのをベムたちが救った人物でした。




話を聞けば経営していた工場もつぶれ、妻にも先立たれ、自分も癌を患い余命も限られている…もう生きていく意味がない…と言うのです。





ベムはせっかく助けた命なのに…とショックを受けます。





自分は老いることも死ぬこともできず、生きていかなければならない…だからせめて生きていく生き甲斐として人を助けてきたのに…




ベムが自分の正体を明かして嘆くこのシーンは、ベムの何十年にもわたる深い憂いが伝わり心打たれました。





残された命を前向きに生きることにした和久井は、死ぬまでにやりたいこととノートに書いたことを一つ一つやることに…





明日、流しそうめんをやろうと約束しあって、そういえば人と約束したことなんかなかったと喜ぶベムとベロが切なく悲しかったです。





ラストにやりたかったことの一つのバイク便を使って届けられたノートに書かれた和久井のメッセージを読むシーンもジーンときました。





妖怪人間の方がよほど人間的な心を持っていて、老人ばかりを襲う青年(細田よしひこ)の方が心の醜い怪物であるという皮肉。





それが余計にベムたちの切なさを増しています。
いや~ホント1人でも多くの人に見てもらいたいドラマですね。





今回の評価は…8