いろいろ雑だけど…「ランナウェイ」第3話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このドラマ、ツッコミを入れたくなるような雑なところはてんこ盛りなんですが…





スピーディーな勢いと熱い情感で強引に押しきられ、許せてしまう…そんな不思議な作品です。




TBS 木曜21時
「ランナウェイ~愛する君のために」第3話



主演…市原隼人
脚本…八津弘幸
演出…酒井聖博





九州の刑務所を脱獄し、逃げながら瞬(菅田将暉)が入所前に各地に隠した大金をピックアップしつつ東京へと向かう4人の脱獄囚と1人の少女。





そんな彼らが今回やって来たのは空哉(上田竜也)の地元大阪。





元ホストの空哉は借金を作らされたあげく、麻薬所持の濡れ衣まで着せられ刑務所送りになったのですが…




迷惑をかけた母親(室井滋)に詫びたい一心で、既に手に入れた隠し金を持ち逃げし、脱獄仲間より早くに大阪へ入ります。





しかし、空哉の作った借金で母親のやっていたお好み焼き屋は閉店に追い込まれ、今は公園で屋台を出して売っています。





訪ねてきた空哉にこんな金いるか…あんたなんか縁を切る…と邪険にする母親。




こういう役は室井滋の真骨頂で、それと向き合う上田も、ちょっと頭は足りないけどピュアな空哉を好演していてホロリとさせられました。





このドラマ、脱獄囚の4人それぞれが適役でいいのですが、特に上田はここまで演技ができると思っていなかったので、見直しました。





市原隼人は熱すぎるほど熱く、塚本高史はひねくれ具合が絶妙で、菅田将暉は個性の強い連中の中で端正な存在感を見せています。





おまけに良いアクセントになっているのが、彼らと同行する少女サクラ役の熊田聖亜ちゃん。





この子の大人びた言動というかふてぶてしさは、クセになります。間違いなく名子役です…





最初に書いたように、このドラマ、絶対つかまるだろうっていう局面もなぜか切り抜け、





そんなわけないだろう…というツッコミどころ満載で…





今回とかも、いくら金があるとはいえ、いきなり焼きそばの屋台を始めたのには、度肝をぬかれました。





そういう細かいところはお構い無しっていう割りきり方の潔さには頭が下がります。





今回の評価は…7