「喧嘩するほど仲が良い」という言葉通り、顔を合わせれば言い合いになるが、実は相性が良い和平(中井貴一)と千明(小泉今日子)。
本人たちはまだそれに気づいていないのですが、今回はそれが更に強調された回でした。
フジテレビ 木曜22時
「最後から二番目の恋」第8話
主演…中井貴一、小泉今日子
脚本…岡田惠和
演出…宮本理江子
冒頭で面白かったのは、真平(坂口憲二)とデート中の千明が、通りかかった他人の飼い犬を真平が触って千明にも触れば…と言ったら、
聞こえないようにボソッと「私ってどっちかって言うとネコ派なんだけど…」と千明が言って、
場面が切り替わると大橋(佐津川愛美)とデート中の和平が、野良猫を抱き上げている…
こういう説明過多にならずに二人の相性の良さを伝えるあたりが、脚本家の熟練のなせるわざですね。
浜辺で会った二人が、真平から聞いた和平の桜貝の話をして、いい感じになると思いきや…
結局言い合いになり「バブルの残り香」だの「昭和30年代の匂い」だのと相手を臭がりあい、果ては和平を「平安時代の匂いがするって」…(笑)
中井貴一が出てる「平清盛」にからめた楽屋落ちか?と思うようなセリフまで飛び出しました。
この匂いの話は後で和平と千明が酔っばらったシーンでも出てきて「バブルくせぇ~」ってしつこい和平がやけに可笑しかったです。
大橋母娘を間にはさんでの真平の店での言い合いのシーンも、ポンポン言い合っている内に、2人の意見が一致していくさまが絶妙で、
このドラマの最大の売りである和平vs千明バトルを、今回は堪能できました。
この2人に次いで今このドラマで私めのツボなのが和平の娘。
今回もボーイフレンドとお別れのキスをしているところを和平に見られ、それについて聞いて来ようとする和平に「めんどくさいこと聞かないで…」とピシャリはねつけるところや…
その後を聞かれ、一度キスしたくらいでオレの女みたいになったからフッた…と言うあたりがあのくらいの女の子の背伸びした感じが出ていて笑いました。
あと、キャバクラ&EXILEネタを今回も引っ張る一条さん(織本順吉)も…(笑)
男目線としては飯島直子の美脚を見られたのも…(照)
ストーリー的にはあまり進んでなくても、盛りだくさんなネタで楽しめた回でした。
今回の評価は…