このドラマがそうで、スキャンダラスな部分をフューチャーするあまり…作品が安っぽくなっていく悲しさを今回特に強く感じました。
ＴＢＳ 日曜21時
「運命の人」第９話
主演…本木雅弘
脚本…橋本裕志
演出…吉田健
そう感じてしまった最大の原因は何か？
昭子(真木よう子)の夫琢也(原田泰造)の存在が大きくなりすぎてるからです。
原田泰造のここぞとばかりに張り切って演じているのが、これまでも気にはなってましたが…
群像劇の中の一人である内は我慢もできましたが…
話がスキャンダルにしぼられてくると、ウェイトが高まってどうにもイヤな気分になります。
あくまで弓成(本木雅弘)の破滅しか願ってない昭子も全く共感が持てないし…
子供と実家に帰ればいいのに…としか思えない由里子(松たか子)の忍耐強さも見ていてじれったいし…
相変わらず新聞記者に戻ることばかりで、家族をかえりみず…
戻る道を絶たれ、家業を継いでも、こんな仕事やりたくない…と平気で言ってしまうし…あげくに合併されちゃうし…
どうにも弓成に共感の持ちようがなく、すさんでしまうのも仕方ないかなぐらいなんです。
あ～あ…
今回の評価は…
次回は最終回２時間ＳＰ。原作の４巻目にあたる部分をギュッと凝縮してやるんでしょうが…
見ごたえのあるものにして、有終の美を飾って欲しいと思います。