「熱血夢追い人」の撮影…「リーガル・ハイ」第3話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今回面白かったのは「情熱大陸」もどきのドキュメンタリーの密着取材が古美門(堺雅人)に入っていて、その撮影クルーへの対応がいちいち笑えました。





肝心の裁判の方は、古美門と黛(新垣結衣)が別々の案件を担当。それぞれのらしさがよく出ていました。





相変わらず、ラストまで緻密にテンポよく凝縮された見事な構成でした。





フジテレビ 火曜21時
「リーガル・ハイ」第3話



主演…堺雅人
脚本…古沢良太
演出…城宝秀則





古美門の方はテレビの取材が入ってなければ受けてなかったような依頼で…





プロ野球の試合中に熱心に応援するあまり下品なヤジまで言って、球場からしめ出されたオバサンが球団に賠償請求をする…というちょっとむちゃくちゃなもの。





そんなの楽に勝てると余裕で臨んだ三木(生瀬勝久)の事務所の若手弁護士の井出(矢野聖人)を相手に…





古美門は担当判事のことを蘭丸(田口淳之介)に調べさせ、その心情に訴える手段で勝訴にしてしまいます。




これは裁判官の感情によって現実でも判決が左右されることへの皮肉とも取れます…





一見あり得ない展開でありながら、テンポよくうむを言わせぬ勢いの古美門の弁舌で押しきって見せました。脚本と堺雅人の演技の良さゆえでしょうね。





一方、黛の方は結婚式から新婦(原田夏希)を連れ出した男(永山絢斗)が、実はそれまでにもストーカー的行為を繰り返していて、それを訴えられ黛が弁護することに…





相手の検事(東根作寿英)は黛が以前法律を学んだ恩師で慕っていた相手。





法廷の審理が進むにつれ、被告が実は彼女にとって心を癒してくれる相手だったのに、婚約者の手前、迷惑してるとしてしまったのが分かります。





それは以前、黛が検事を慕っていたのに迷惑がられているとわかった失恋の思い出とも重なって…切ない話でした。





ワルぶりながらあくまで彼女のことを思いやり、法廷でも自分はストーカーだと言い切ってしまう男を、永山絢斗がナイーブな演技で見せて見ごたえがありました。





純な黛の涙も新垣結衣らしいいじらしさが出て良かったと思います。





法廷で負けた後の古美門のさりげないフォローも洒落てましたね。





今回の評価は…7





放送された「熱血夢追い人」を見たらラストのしめが服部さん(里見浩太朗)のコメントでおいしいところを持っていかれた古美門は激怒…





しかし、やたら恐縮する服部さんに「服部さんは悪くありませんからね~!!」
笑いました。
毎回ラストが楽しみなドラマです。