このドラマの場合、密室殺人を解き明かすというタイトな設定のため、
他の推理ものや刑事ドラマに比べて、最も毎回似た感じになりマンネリ化する恐れがあるわけですが…
フジテレビ 月曜21時
「鍵のかかった部屋」第4話
主演…大野智
脚本…相沢友子
演出…加藤裕将
うまくそのへんを工夫して飽きが来ないようにしてるな…と今回感心しました。
例えば、今回は芹沢(佐藤浩市)のところに美人記者の雑誌取材が入り、
青砥(戸田恵梨香)のゴキブリSOSに泡食って助けに行ったついでに、青砥と同じマンションで死んだ男の知人(松尾諭)に偶々捕まって依頼され…
記者の手前、引き受けざるをえなくなるっていう出だしからして芹沢らしさがありつつ、そうそう密室殺人の依頼が法律事務所に来ないだろうという不自然さを払拭していました。
記者の取材に我が手柄のように、連続している密室殺人解決を言う芹沢もツボでした。
また、榎本が密室の具合を検証するのに、同じ間取りの青砥を部屋を使うというのが今回のミソで…
お構い無しに部屋のあちこちを物色しては青砥をからかう芹沢にも笑えました。
あっさり検証が終わって、
「終わった?」
「何が?」
「検証です」
のやりとりを2度繰り返した遊び心も3人の息が合っているだけに、すっとぼけた面白さがありました。
今回は全体的に芹沢が適度に笑いをふりまいてくれて、話の中身は毒グモでエグいのを、うまく中和してくれていました。
まぁ…毒グモより怖いのは、バレて居直った犯人役の白石美帆の毒づく演技でしたけどね。
この人、ホントに性格悪いのでは?って思わせる迫真の演技をしますよね。
今回は榎本と青砥の恋愛要素の発展はないのか…と思ったら、
ラストでチョコを食べるくだりで、なんか良い雰囲気でしたね。
ニヤリと笑う大野の笑顔が印象的でした。
今回の評価は…