続いて最優秀助演男優賞の発表です。
今クールはベテラン俳優たちが、さすが○○…という演技を多くの番組で見せてくれました。
ノミネートされた男優は以下の５人。
「鍵のかかった部屋」
佐藤浩市
記事でも再三書いたようにこの佐藤浩市の芹沢を見るのが、このドラマを見る上で第一の楽しみだったと言えます。
「最後から二番目の恋」で中井貴一が見せた軽妙さに通じる…ああこの人は今までシリアスな役が多かったけど、ホントはコミカルな役がやりたかったんだな…というのがよ～くわかる演技でした。
今後はこういう役も増えていくかもしれませんね。
２人目は…
「リーガル・ハイ」
里見浩太朗
最後まで正体が分からなかった服部さん。何でもできてしまうその超人ぶりを、サラリと演じる黄門さまの懐の深い演技に感銘を受けました。
古美門や黛に言う一言一言に重みがあり…とかくキャンキャンと騒々しい古美門と黛の間で絶妙のバランスを存在感を持っていました。
大物なのに大物ぶらないその控えめさが素晴らしかったと思います。
３人目は好演した助演男優が多数いたドラマから代表して…
「37歳で医者になった僕」
松平健
田辺誠一も鈴木浩介も斎藤工も八乙女光もそれぞれ良かったんですか…なんと言っても松平健演じる佐伯教授の清濁あわせのんだような怪物的存在感が圧巻でした。
腹に何を考えているかわからず、きっとこの人も年月と共に変わってしまったんだろうな…という感じがうかがえて見事でした。
４人目は１人だけ若手から…
「クレオパトラな女たち」
綾野剛
ある意味、助演女優賞をあげたいくらい、ノーマルな友人を慕う同性愛者を切なく演じてみせました。
変ないやらしさを一切感じさせない独特の透明感で、デリケートな感情をうまく表現していたと思います。
最後の１人は…「家族のうた」の藤竜也と悩んだあげくこの人に…
「もう一度君に、プロポーズ」
小野寺昭
「太陽にほえろ」の殿下も年齢を重ねていい役者になったな～と感慨深いものがありました。
主人公と血のつながらない父親ながら、優しく愛情を注いだその深さがよく分かるお父さんで…
波留と妻の可南子が元に戻るのに重要な存在となっていました。
あの優しい微笑みが印象的です。
以上５人はかなりの激戦状態。中でも最後まで悩んだのが佐藤か？綾野か？
結果選んだのが…
「鍵のかかった部屋」
佐藤浩市
綾野はまたの機会に…ってことで、今回は佐藤浩市を選びました。
明日は最優秀主演賞の発表です。