制裁の仕方がなぁ~榮倉奈々「黒の女教師」第1話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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「女王の教室」や「家政婦のミタ」を意識したかのような無表情で、至ってクールに生徒と接する榮倉奈々演じる教師高倉が…





生徒にわざわいを及ぼす悪人に仲間と制裁を下すという…「必殺」シリーズの要素を加味した異色の学園ドラマ。





TBS 金曜22時
「黒の女教師」第1話



主演…榮倉奈々
原案・脚本…山下友弘
脚本…大林利江子、吉澤智子
脚本協力…池田奈津子
演出…岡本伸吾





何人がかりで脚本を書いてんだ?って驚いたのですが…





そもそもこの作品、2008年にTBSが脚本家発掘、育成のために創設した「TBS連ドラ・シナリオ大賞」の第1回で「夜の女教師組」というタイトルで山下友弘が書いて佳作となったのが原案。





脚本の大林利江子は第2回の大賞受賞者、脚本協力の池田奈津子も第2回の入選者で、つまりTBSがこれから育てていこうという若手脚本家たちに合作させているわけです。





ちなみに阿部寛主演の「新参者」を合作で書いた牧野圭祐と真野勝成も第1回の入選者だったそうです。





…というわけで、若い人材が意欲的に書いているのは分かりますが、いろいろと粗が目立った気がしなくもありません。





女教師たちが必殺仕事人ばりに悪を成敗するという発想は良かったと思いますが…





設定が奇抜だけに、その荒唐無稽さを納得できるものにしないといけないでしょう。





「ごくせん」や「GTO」はそこを思いきり劇画チックにして成功したのですが、これは…どうも初回を見る限りでは制裁の仕方に無理があって…スッキリしない中途半端さが気になりました。





女子高生たちに脱法ハーブを渡して売りさばかせる悪辣な大学生(早乙女太一)を今回は懲らしめたのですが…





依頼が来るかどうかも分からなかったのに、いつの間に準備したのか!?と思うことが次々に出てきて…





売りさばかせていた女子高生たちにメールを送るならまだしも…





いつの間にみんな集めたのか…いきなり集合させたり…





大学生の妹の居場所をあっさりつかんで連れて来たり…





第一、大学生がハーブを吸っている写メを就職先の法律事務所や弁護士協会に送ったところで…吸っているのが何か分かりませんから言い逃れができそうにも思いましたがね…





妹が中毒になっているのはショックだったでしょうが…一緒に住んでいれば気付きそうですし…





…とまぁ気になることばかりで、榮倉奈々が早乙女太一にハイキックをかました時の飛び方がおかしい…なんてことまで気になるありさまで…困りました…ホントに(笑)。





早乙女太一の冷酷な悪役っぷりがなかなか良かったのが収穫でしたが、言ってる言葉がどこか薄っぺらな感じがしたのは残念でした。





肝心の榮倉はスタイル抜群ながら、「愚か者!」という決めゼリフがまだ慣れないせいかドスがきいてませんでした。





回を重ねるともっとはまってくるかもしれませんが…




一緒に制裁する小林聡美と市川実日子はそれぞれ得意技のようなものがあればいいのかもしれません…





紹介記事にも書きましたが、このドラマは「GTO」より生徒に実力者を揃えているので今後に期待したいと思います。





あと南果歩の校長もダークな感じがするのが気になるところ。





あと、いろんな所に居合わせる神出鬼没の転校生の戸田を演じるのはジャニーズJrの松村北斗という子らしいのですが、まだ演技は硬いものの雰囲気はありますね…





榮倉と並ぶと背が低いのが気の毒ではありますが…





今回の評価は…6