第3話あたりがリタイアするかどうかの一つの判断時期なんですが…
TBS 木曜21時
「ビギナーズ!」第3話
主演…藤ヶ谷太輔
脚本…櫻井剛
演出…中前勇児
今回の出だしの方のおふざけな軽い感じを見ていて、これは思い残すことなく今回でリタイアできるな…と思ったのです…実は。
しかし!
このドラマの脚本家、「マルモのおきて」を書いた人なんですが…
なかなかしぶとい脚本を書くんですね…。
今回は警察学校が週末休みに外出許可を出し、生徒たちがそれぞれ人に会いに行くわけで…
それによってこれまで志村(藤ヶ谷太輔)や山根(柄本時生)以外はあまりふれられることのなかった人物の背景が手際よく明かされていきました。
立花(北山宏光)は昔山根からカツアゲしたりもした不良の頃の仲間を見舞いに行きます。
どうやら立花のせいで事故を起こしたか何かで歩行が不自由になり、今もリハビリしているようなんです。
おそらくそれが警察学校に入るきっかけにもなったんでしょうね。
一方、杉山(小柳友)は遠い実家へ里帰り。わずかな時間しかいられないのに親の顔を見に帰ったのですが…
家業を継がずに警官になろうとしている息子を父親は快く思ってなくて、つれない態度をとられます。
しかし、帰り際に昼寝してしまったと思えた父親が顔も見せず、優しい言葉をかけてくれるのです。
今回では、この杉山のくだりが私めは一番好きでした。根っから善良そうな青年を演じるといいですよね、小柳友という人は…。
志村は意中の千晶(岡本あずさ)をデートに誘おうと思ったら、千晶はやっと連絡の取れた彼氏(佐野和真)とデートに…
仕方なく石岡(石井智也)、山根と合コンへ。そこで可愛いコには警官批判をされ、不細工なコには警官擁護されるという皮肉に…。
そして、千晶は彼に警官になりたいなら…とふられてしまい…、実は彼にはもう新しい彼女ができているのが判明…
志村が千晶に代わって、「立派な警官になってみせるってよ!」と大見得きって、みんなでアッカンベーをしてやるのでした。
ここでは藤ヶ谷が出だしの軽薄キャラとは別人か?ぐらいの真剣キャラを見せ、この人の演技の幅をうかがわせました。
そして、ラスト。どうも志村の父親(国広富之)は警官時代に人を死なせているらしく、それを承知で息子を入れた教官(杉本哲太)を、やはり何か知ってるらしきダークな校長(鹿賀丈史)がなじっていました。
どんな因縁があるんでしょう…
鹿賀が胡散臭くてなんともいえません。
あと、鬼の副教官(石田ひかり)の優しい母親の面も今回見られましたね…
何か事情がありそうです。
…ってことで、視聴続行となったわけです…(汗)
今回の評価は…