ストーリーはよくできていた回「黒の女教師」第5話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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これまでは展開に強引さや雑なところのある回が多かったこのドラマですが…





今回は生徒2人をうまくフューチャーしつつ、そこにすみれ先生(市川実日子)の初恋もからめて、よくできた話になっていました。





TBS 金曜22時
「黒の女教師」第5話



主演…榮倉奈々
脚本…吉澤智子
演出…岡本伸吾





今回成敗されるのは栞(土屋太鳳→「鈴木先生」で鈴木が妄想する生徒役だった子。やっぱり綺麗ですね…)がバイトしているガールズバーの店長河合(加藤虎ノ介)。





この男、大学時代が就職氷河期でフリーターになり、金を稼いで勝ち組になるために悪いことも平気でやるようになり…





ガールズバーを経営するかたわら、裏では高級売春クラブもやっていて、めぼしい女の子には更衣室の盗撮動画でゆすり、相手をさせているのです。





実は母子家庭でつましい生活なのを学校では隠している栞は、母親にはウソをつきバイトをして、学校では客からもらった財布やらを見せびらかしているのですが…





まんまと河合の毒牙にかかってしまいます。





そんな栞のことを好きな立花(上遠野太洸→ジュノンボーイでグランプリになった美形の子)は、栞がバイトしているのを見かけ、やめさせようと必死になり…




親が銀行マンで裕福なので50万で栞を救い出そうとして失敗。栞の窮地を自分が囮になって救い、高倉(榮倉奈々)に依頼するように託します。





この栞と立花という2人の背景が端的に描かれ、行動に無理がないのが今回見易かった理由の1つ。





更に河合は実はすみれの初恋の相手で、すみれが小料理屋で高倉らに話すエピソードか、うまく成敗のあとのもうひとひねりに結びついていて…





すみれの人物像もより具体的に描けていたし、裏切った初恋の相手に温情を見せるのも洒落たオチのつけ方でした。





考えてみれば主演の榮倉奈々が目立たない方が、作品的にはいいというのも皮肉なものです。





今度は藤井先生(小林聡美)をフューチャーした回も見たくなりました。





今回の評価は…7





「GTO」に比べるとこちらの生徒たちの方が演技力が格段にいいのですが…





視聴率はあちらの方がいいんですよね…皮肉なことに。