この濃厚なただならぬ緊張感はやみつきにさせるものがありますね。
映像や音楽に作り手のこだわりを強く感じます。
今クールでは「泣くな、はらちゃん」「心療中」と並んで個性的な作品
だと思います。どれも土曜日の放送ですが…
フジテレビ 土曜23時10分
「カラマーゾフの兄弟」第8話
主演…市原隼人
脚本…旺季志ずか
演出…都築淳一
長男・満(斎藤工)が警察につかまり、刑事(滝藤賢一)にネチネチと自白を迫られてる中、
屋敷で父親文蔵(吉田鋼太郎)のいない穏やかな日々を送っている勲(市原隼人)と涼(林遣都)。
そんな中、涼は居間に飾られた文蔵の遺影に対し、呪縛から解かれた喜びを告げ、文蔵が座っていた椅子に坐る勲を見て、違和感を覚えます。
一方、満は刑事から自分が文蔵を殴った置物に手袋で触れた者がいると知り、
弁護人として面会に来た勲に、お前が加奈子を取られた腹いせに俺をはめようとしてやったんだろうと、噛みつきます。
勲は黙れ、この能無しが!と逆に兄を罵倒、その言い様が文蔵にそっくりだと満に言われ、うろたえ逃げるようにその場を去ります。
このシーン、斎藤工の吠えるような激高ぶりに迫力がありました。
市原隼人は役作りでかなりの減量をしたらしく、頬がそげ目が奥まった感じの顔で、それがだんだん不気味に見えてきました。
このドラマ、惜しむらくは加奈子と久留美役の女優が弱いので、そこだけ濃密な空気が薄まってしまうのが残念です。
今回の評価は…
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